高山三智子
Michiko Takayama
ピアノ
プロフィール
ソビエト最高のピアニスト、ヤコフ・フリエール教授の演奏に接し、その音の世界に衝撃を受ける。その音と心の融合した世界に魅了され、本当の音の世界を求めて、数々の障壁を乗り越えて、当時国交のなかったソ連のモスクワ音楽院に留学する。フリエール教授に才能を認められ、直接指導を受け、研鑚を積む。
その後、フリエール教授の音の世界を人々に伝えることが、使命と考え、日本国内外での演奏会、学生への指導、公開講座、コンクールの審査に明け暮れ、人々に生きる希望を与え続けている。
東京芸術大学附属音楽高等学校を経て、同大学ピアノ科卒業。小方弘、松野景一、田村宏、福井直俊、野呂愛子の各氏に師事。1968年より演奏活動に入り、コペンハーゲン、ベルリン、アムステルダム、ロスアンジェルスで演奏。国内各地でも演奏会に出演。71年、ポーランド及び旧東独の文化省の招待により、クラコワ、ライプツィヒ、ベルリンで学ぶ。72年、旧ソ連文化省の招きでモスクワ音楽院に3年間、全ソ連邦人民芸術家でありソビエト最高のピアニスト、ヤコフ・フリエール教授に学ぶ。研究科修了後、75年7月帰国。80年、ベルリン室内管弦楽団と共演。82年、旧ソ連・国立音楽家協会(ゴス・コンツェルト)の招きでモスクワなど5つの都市で演奏会を行い、好評を博す。83年、ヴュルテンベルク室内管弦楽団と共演。84年、85年、旧ソ連国営放送ラジオ、テレビに出演。86年、イタリア・ナポリ地方で演奏。87年、旧ソ連5都市で演奏すると共に日本においては茨城県内5会場で「いばらき」ふれあいコンサートを開く。「いばらき賞」受賞。88年、旧東独、ハンガリー、モスクワ等に演奏旅行。89年、モスクワ、レニングラード(現・サンクトぺテルブルグ)で室内オーケストラと共演、ソロ・リサイタルにも出演。モスクワ春の音楽祭に出演し、「モスクワの星」として好評を博した。水戸市制100周年で表彰される。90年、プラハでリサイタルを開催、テレビ出演。モスクワ室内管弦楽団定期演奏会に出演。91年、CD「ロシアの調べ」を発売。92年、チャイコフスキーの生家でオープニング演奏会に出演。また、94年まで毎年ロシア共和国各地で演奏会に出演。97年、「アリヨミアン追悼コンサート」でモスクワコンセルバトリャに出演、好評を博す。99年よりロシアでフリエール教授の名のコンクールの審査員を努めている。2005年、07年、08年、11年、15年、17年フリエール青少年国際コンクールの審査員、モスクワをはじめロシア3ヶ所で演奏会を行う。国内での演奏会、公開講座も積極的に行っている。元・愛知県立芸術大学非常勤講師。
閉じる