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ラファウ・ブレハッチ ピアノ・リサイタル

2019年11月14日(木) 18:30開場 19:00開演

© Marco Borggreve

“ショパンの再来”が奏でる格調高き調べ
ラファウ・ブレハッチ、水戸芸術館に初登場

 1985年ポーランド生まれの青年ラファウ・ブレハッチはまさしく「無名」だった。それ故に書類選考で落選という悲運に見舞われるが、敗者復活の選考会で何とか資格を得、ようやく出場を許された第5回浜松国際ピアノコンクール(2003年)で、当初の周囲の予想を覆し、最高位(1位なしの2位)を獲得するに至った。
 鍵盤を叩くことさえ許されずに姿を消していたかも知れない無名の青年が、すでに名のあるコンクールで入賞経験を持つ他の参加者たちとしのぎを削り、最高位まで勝ちあがる――この劇的な成功譚は、恩田陸の小説『蜜蜂と遠雷』の創作の源にもなった。
 2005年10月には第15回ショパン国際コンクールで優勝。一躍、世界の注目を浴びる。ポーランド人の優勝は、あのクリスチャン・ツィメルマン以来30年ぶりの快挙であった。また、ショパンとどことなく風貌が似ていることも話題になり、ブレハッチの演奏は世界中のショパン愛好家たちを陶酔させた。
 その後のブレハッチの活躍ぶりは、あらためて触れるまでもないだろう。華麗なテクニックよりは精神の充実を、きらびやかな音色よりはニュアンス豊かなタッチを、ほとばしる激情よりは抑制の効いた高貴さを重視するブレハッチは、有名コンクールの覇者という看板に頼ることなく、着実に名声を確かなものにしてきた。
 レパートリーを拡げることにも慎重なブレハッチであるが、それだけに、彼がプログラムに組み込むひとつひとつの作品には、端正に磨き込まれたもののみが持つ重みがともなっている。ブレハッチの十八番であるショパンのほか、モーツァルト、ベートーヴェン、シューマンの傑作が並んだ今回のプログラムには、30代半ばにさしかかろうとするブレハッチのこれまでの歩みの集大成を聴くことができるだろう。

【曲目】
モーツァルト:ロンド イ短調 K.511
モーツァルト:ピアノ・ソナタ 第8番 イ短調 K.310(300d)
ベートーヴェン:ピアノ・ソナタ 第28番 イ長調 作品101
シューマン:ピアノ・ソナタ 第2番 ト短調 作品22
ショパン:4つのマズルカ 作品24
ショパン:ポロネーズ 第6番 変イ長調 作品53〈英雄〉

© Marco Borggreve

ラファウ・ブレハッチ

Rafał Blechacz

ピアノ

プロフィール

2005年、第15回ショパン国際コンクール優勝。マズルカ賞、ポロネーズ賞、コンチェルト賞、ソナタ賞(クリスチャン・ツィメルマンにより創設)、オーディエンス賞と全てを同時受賞。同世代で最高のショパン弾きと称される。
 彼のレパートリーはバッハ、モーツァルト、ベートーヴェン、リスト、ブラームス、ドビュッシー、シマノフスキと拡大を続け、その中からドイツ・グラモフォンより6枚のアルバムがリリースされた。この間の活動が高く評価され、2014年には「ピアノのノーベル賞」とも称されるギルモア賞(アメリカ)を受賞。
 1985年ポーランドのナクウォ・ナデ・ノテション生まれ。5歳からピアノを習い始め、ビドゴシチ市のルービンシュタイン音楽学校(ヤチェク・ポランスキ教授)を経て、ナワヴェジスキ音楽大学にてカタリーナ・ポポヴァ=ズィドロン教授に師事、2007年に卒業。在学中より、第13回ヨハン・セバスティアン・バッハ・ポーランド全国コンクール第1位およびグランプリ(1996年)、第5回A.ルービンシュタイン国際青少年ピアノコンクール第2位(2002年、ビドゴシチ)、第5回浜松国際ピアノコンクールの1位なしの2位(2003年)など数々の賞を獲得。
 ショパン・コンクール優勝後は、ウィーン楽友協会、ベルリン・フィルハーモニー、アムステルダム・コンセルトヘボウ、サル・プレイエル、ロイヤル・フェスティバル・ホール、ミラノ・スカラ座など世界の名だたるホールで演奏活動を始め、ザルツブルク、ヴェルビエ、ルール・クラヴィーア、ギルモアといった主要音楽祭にも招かれている。デュトワ、ゲルギエフ、ハーディング、P.ヤルヴィ、ルイジ、ナガノ、ネルソンス、プレトニョフ、ヴィット、ジンマンなど世界的な指揮者と共演。
 2006年よりドイツ・グラモフォンと専属契約。ポーランド人演奏家として、クリスチャン・ツィメルマンに続く2人目となった。初のCD「ショパン:前奏曲集」でエコー・クラシック賞、ディアパソン・ドール賞を受賞。その後、2010年にはショパン生誕200年を記念してセムコフ指揮ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団と録音した「ショパン:ピアノ協奏曲1番、2番」でドイツ・レコード批評家賞を受賞。「ドビュッシー/シマノフスキ」ではエコー・クラシック賞、グラモフォン誌月間ベスト・アルバム、2013年クラシック音楽の最優秀録音としてフレデリック賞(ポーランド)を授与された。2013年の「ショパン:ポロネーズ集」は発売と同時にゴールド・レコードに輝き、再びドイツ批評家賞を獲得。2017年にはJ.S.バッハの作品集がリリースされ、話題となった。
 批評家たちからはこれらの芸術的功績を讃えられキジアナ音楽院国際賞(イタリア)を2010年に贈られる。2015年、ポーランド共和国大統領メダルであるポーランド復興勲章カヴァレルスキ十字勲章を授与された。

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公演概要

会場

コンサートホールATM

開催日

2019年11月14日(木) 18:30開場 19:00開演

チケット情報

料金

【全席指定】一般 5,500円 U-25(25歳以下・要身分証提示)1,800円
※U-25チケットの取り扱いは水戸芸術館のみ
※未就学児入場不可

チケット発売日

一般発売

2019年7月27日 9:30〜

先行予約 財団運営維持会員

2019年7月23日 9:30〜
※電話・WEB予約のみ

水戸芸術館メンバーズ先行予約

2019年7月24日 9:30〜
※電話・WEB予約のみ

チケットの取扱い

窓口
エントランスホール内チケットカウンター(営業時間 9:30〜18:00/月曜休館)
お電話
チケット予約センター TEL: 029-231-8000 (営業時間 9:30〜18:00/月曜休館)
窓口
ヤマハミュージックリテイリング水戸店 (店頭販売のみ 10:00~18:30/お問い合わせ TEL:029-244-6661)
お電話
かわまた楽器店 TEL:029-226-0351(電話受付 9:30~19:00/店頭販売 10:00~19:00)
WEB
e+(イープラス) http://eplus.jp (PC・携帯)

*未就学児はご入場いただけません。
*車椅子のお客様、盲導犬、介助犬同伴のお客様は、お座席へのスムーズなご案内のため、予約時にお知らせください。
*公演の内容、曲目等は、変更になる場合があります。
*公演中止の場合を除き、一度購入されたチケットの払い戻し、交換等はお受けできません。

お問合せ

水戸芸術館(代表) TEL:029-227-8111