【公演中止】アレクサンドル・メルニコフ ピアノ・リサイタル新型コロナウィルスの影響により、本公演は中止とさせていただきます。
2020年4月23日(木) 18:30開場 19:00開演
【新型コロナウイルスに対する感染拡大防止のための公演中止について】
新型コロナウイルス感染症拡大に伴い日本政府がとった査証制限措置により、欧州在住のアレクサンドル・メルニコフ氏は来日できなくなりました。また、水戸芸術館におきましても、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、当面コンサートホールATMでの公演は取りやめにすることが決まりました。以上のことから、4月23日(木)に予定しておりましたリサイタルは、残念ながら中止とさせていただきます。
公演を楽しみにされていた皆様には心よりお詫び申し上げますとともに、事情をご賢察いただき、ご了承賜りますよう謹んでお願い申し上げます。
チケットをお買い求めいただきましたお客様には、下記方法にて払い戻しをさせていただきます。大変お手数ではございますが、下記内容をご確認いただきましてお手続きくださいますようお願いいたします。
【チケットの払い戻しについて】
1.受付期間
2020年 4月 10日(金)から2020年 5月 10日(日)まで
2.払戻方法
チケットの購入方法により払い戻し方法が異なりますので、「【4月1日以降に開催を予定していた中止公演のチケット払い戻し】のお手続きについて」をご確認の上、お手続きをお願いいたします。
※4月1日から開館いたしますが今後の状況により再び休館となる場合、窓口での払い戻しの受付も停止させていただきます。その際、詳細につきましては水戸芸術館ホームページでお知らせ致します。
3.払戻金額
チケット代金全額を払い戻しいたします。
※ チケット代+上記払い戻しに必要な郵便代を払い戻しいたします。
※ コンビニでの支払手数料と発券手数料、配送手数料は払い戻しの対象にはなりませんので予めご了承ください。
4.お問い合わせ先
水戸芸術館チケット予約センター
電話029-231-8000(9:30から18:00まで、月曜日休館)
お客様にはお手数をお掛けいたしまして誠に恐縮ではございますが、ご理解いただきますようお願い申し上げます。
水戸芸術館音楽部門
----------------------------------------------------------------------------------------
中止前の公演内容は以下の通りです。
一夜のコンサートで4台の鍵盤楽器を弾き分ける
21世紀の音楽界を牽引するロシアの鬼才が登場。
21世紀のクラシック音楽界の先頭を走るピアニストとして期待されているアレクサンドル・メルニコフ。スヴャトスラフ・リヒテルやエリソ・ヴィルサラーゼといった偉大なピアニストたちが築いたロシア・ピアニズムの継承者として、またイザベル・ファウスト(ヴァイオリン)やジャン=ギアン・ケラス(チェロ)といった気鋭の弦楽器奏者の共演者として、すでに確固たる地位を築いている。
そのメルニコフが2018年に画期的なCDをリリースした。シューベルト、ショパン、リスト、ストラヴィンスキーの4曲を、グラーフ、エラール、ベーゼンドルファー、スタインウェイという4台のピアノを使って演奏・録音したのだ。適切な楽器の選定と絶句するほどの演奏技術に激しく心を揺さぶられつつ、“CDだからこそ可能な企画だろう”と思っていた。
しかし、時代の先頭を突き進むメルニコフは、コンサートの常識をも果敢に覆してしまうようだ。当コンサートでは、ミートケ、ワルター、グレーバー、スタインウェイという4台の鍵盤楽器を弾き分ける。幅広いレパートリーをすべて1台のピアノに任せるという“現代のコンサートの常識”は、少なくともメルニコフにとっては、過去のものになってしまった。
2020年に生誕250年を迎えるベートーヴェンを中心に、バロック時代のバッハから20世紀のシュニトケまでを俯瞰する、“ファンタジー”をテーマとしたプログラム。思えば、ファンタジー(幻想曲)ほど作曲家それぞれの夢や憧れをダイレクトに描き出す曲種もない。だからこそ、メルニコフは、偉大な作曲家たちが思い描いたファンタジーを忠実に再現するために、時代に合った楽器を選び、その楽器でしか現出し得ない音の色彩に目を向ける。
古い楽器を使うのだから枯れた音なのだろうなどと高を括っていたら、火傷してしまうかもしれない。色鮮やかで刺激的な、めくるめくファンタジーの世界が待っている。
【曲目】
J.S.バッハ:半音階的幻想曲とフーガ ニ短調 BWV903
*使用楽器:ミハエル・ミートケ(レプリカ)
C.P.E.バッハ:幻想曲 嬰ヘ短調Wq.67
*使用楽器:アントン・ワルター(レプリカ)
モーツァルト:幻想曲 ハ短調 K.475
*使用楽器:アントン・ワルター(レプリカ)
ベートーヴェン:幻想曲 ト短調 作品77
*使用楽器:ヨハン・ゲオルク・グレーバー
シューベルト:さすらい人幻想曲 ハ長調 D760
*使用楽器:ヨハン・ゲオルク・グレーバー
スクリャービン:幻想曲 ロ短調 作品28
*使用楽器:スタインウェイ
シュニトケ:即興とフーガ(1965)
*使用楽器:スタインウェイ
■ 使用楽器について
♪ミートケ(チェンバロ)
ベルリンの楽器製作者ミハエル・ミートケ(生年不明~1719)によるチェンバロ。J.S.バッハがケーテン時代に弾いていたことで知られる。コンサートではオランダの製作者Jan Kalsbeekによるレプリカ(2000年)を使用。
♪ワルター(フォルテピアノ)
ウィーンの楽器製作者アントン・ワルター(1752~1826)によるフォルテピアノ。モーツァルトがその響きを愛したことで知られる。コンサートではチェコに工房を構えるPaul McNultyによるレプリカ(2002年)を使用。
♪グレーバー(フォルテピアノ)
オーストリア・インスブルックの楽器製作者ヨハン・ゲオルク・グレーバー(1775~1849)によるフォルテピアノ。グレーバーはピアノだけでなくオルガンも製作していた。コンサートでは1820年製のオリジナルを使用。
♪スタインウェイ(ピアノ)
ドイツからアメリカに渡った製作者ヘンリー・E・スタインウェイ(1797~1871)が1853年ニューヨークで創業、ドイツ・ハンブルクにも生産拠点を持つ現代を代表するメーカー。正式名称はスタインウェイ・アンド・サンズ。コンサートでは水戸芸術館所蔵の楽器を使用。
続きを読む