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カルテット・プレミアム・シリーズ【公演中止】ベルチャ弦楽四重奏団

2021年6月19日(土) 15:15開場 16:00開演【公演中止】

【公演中止のお知らせ】

6月19日(土)に開催を予定しておりました「ベルチャ弦楽四重奏団」公演につきまして、招聘元のマネジメントを通じ、来日の可能性を検討してまいりましたが、日本国政府による感染防止の水際対策により「特段の事情」がない限り外国人の入国は厳しいこと、アーティストのスケジュールの都合上大きな妨げとなる2週間の隔離期間が緩和される見通しが立たないことなど、アーティストの安全かつスムーズな来日が難しい状況を鑑み、今回のベルチャ弦楽四重奏団の来日公演は全日程がキャンセルとなりました。
公演を楽しみにされていた皆様には、心よりお詫び申し上げますとともに、事情をご賢察いただき、ご了承賜りますよう、謹んでお願い申し上げます。



中止前の公演内容は以下の通りです。
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磨き抜かれた美音と究極のアンサンブル
ベルチャ弦楽四重奏団の向かう世界


 4つの弦楽器が完璧に合奏された時、そこにはたとえばミケランジェロの彫刻に見るような、至高のラインとバランスによる輝かしい音楽が鳴り響きます。弦楽四重奏がもたらすこの神秘的な美の世界を現代の聴衆に届け続けているのが、当代最高の呼び声も高いベルチャ弦楽四重奏団です。
 磨き抜かれた美音と究極のアンサンブルこそ、ベルチャの代名詞。しかし、デジタル的な冷たさとは無縁です。まさにルネサンス時代の天才の創作のように、人間の感性を源とする手仕事でなければ表出し得ないあたたかさや奇跡のような独創性が、ベルチャ弦楽四重奏団の演奏からは滲み出ています。
 プログラムは、モーツァルトが晩年に綴った弦楽四重奏の一つの”結論”とも言える〈プロシャ王第3番〉、薄笑いの仮面の奥にショスタコーヴィチの本心を探ってみたくなる〈第14番〉、偉大なベートーヴェンの重圧に悩まされながらも長い年月をかけてブラームスが完成させた自信作〈第1番〉。黄金比の如き均整のとれたプログラムと言えましょう。ベルチャ弦楽四重奏団はここに血を注ぎ、脈動を与え、美しい肉体が自然と形を成すように、音楽を立体化させるのです。

【曲目】
モーツァルト:弦楽四重奏曲 第23番 ヘ長調 K.590〈プロシャ王 第3番〉
ショスタコーヴィチ:弦楽四重奏曲 第14番 嬰ヘ長調 作品142
ブラームス:弦楽四重奏曲 第1番 ハ短調 作品51の1

<メンバーと使用楽器>
コリーナ・ベルチャ(ヴァイオリン)
 1755年製 ジョヴァンニ・バティスタ・ガダニーニ
 (MERITO弦楽器信託より貸与)

アクセル・シャハー(ヴァイオリン)
 1824年製 ニコラ・リュポ

クシシュトフ・ホジェルスキー(ヴィオラ)
 1670年頃製 ニコラ・アマティ

アントワーヌ・レデルラン(チェロ)
 1722年製 マッテオ・ゴフリラー
 (MERITO弦楽器信託より貸与)

© Marco Borggreve

ベルチャ弦楽四重奏団

Belcea Quartet

プロフィール

“この音楽を駆り立てている衝動は、自由への憧れや、自分自身の限界を広げて真実を得ることなど、抑えきれない欲望の中に存在する”。ベートーヴェンの弦楽四重奏曲全集の録音に際し、そのライナーノーツにベルチャ弦楽四重奏団は自身の音楽哲学をこのように語っている。
 伝統的なことに捉われず、様々な文化的背景に裏打ちされたダイナミックで自由な音楽解釈を持つベルチャ弦楽四重奏団は、1994年、ルーマニアのコリーナ・ベルチャ(ヴァイオリン)、ポーランドのクシシュトフ・ホジェルスキー(ヴィオラ)、その他2人の創設者と共に英国王立音楽大学で結成された。このそれぞれ母国が異なる4人のアンサンブルは、歴史あるカルテットのアルバン・ベルク四重奏団やアマデウス四重奏団に師事する。その後、フランスのアクセル・シャハー(ヴァイオリン)とアントワーヌ・レデルラン(チェロ)が加わり、多様な影響を共通の音楽言語へ調和させていった。
 この多様性がベルチャ四重奏団の幅広いレパートリーを可能にしており、弦楽四重奏曲の全曲録音では、バルトーク、ベートーヴェン、ブリテンのほか、ブラームスのアルバムがディアパソン・ドール賞を受賞した。また、ベルク、デュティユー、モーツァルト、シェーンベルク、シューベルトの録音をリリースしている。2018年にはピョートル・アンデルジェフスキとの「ショスタコーヴィチ:ピアノ五重奏曲&弦楽四重奏曲第3番」を、2019年に「ヤナーチェク、リゲティ:弦楽四重奏曲」をリリースし、いずれも絶賛を博す。
 一方で数多くの現代作品の初演も行っており、自身の創設した財団との共同委嘱で、ジョゼフ・フィブス、クシシュトフ・ペンデレツキ、トーマス・ラルヒャー、マーク=アンソニー・タネジ等の初演を行っている。弦楽四重奏のレパートリーを継続的に拡充するとともに、若手演奏家への指導とサポートも積極的に行っており、受け継がれた伝統と培ってきた経験を次世代へと繋いでいくことを目標としている。
 これまでにウィグモア・ホール、ベルリン・フィルハーモニー、シャンゼリゼ劇場など欧州の著名な会場でコンサートを行ってきたほか、ウィーン・コンツェルトハウス、ピエール・ブーレーズ・ザールではレジデント・アーティストとしての活動を行っている。2020/21シーズンは、チューリッヒ・トーンハレ、ベルリン・フィルハーモニー、パレ・デ・ボザール(ベルギー)、ミュージックヘボウ・アアン・ヘット・アイ(オランダ)等へ登場するほか、ハンブルク・エルプフィルハーモニーでのツィクルスが予定されている。

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公演概要

会場

コンサートホールATM

開催日

2021年6月19日(土) 15:15開場 16:00開演【公演中止】

チケット情報

料金

【全席指定】一般 5,500円、U-25(25歳以下)1,800円

お問合せ

水戸芸術館(代表) TEL:029-227-8111