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クリスチャン・ツィメルマン
Krystian Zimerman, piano
ピアノ
プロフィール
ピアノという楽器を熟知した、緻密で完璧な演奏により、多くの巨匠たちと共演してきた現代最高峰のピアニスト。
ポーランド生まれ。音楽家だった父親が友人らと毎晩、音楽に興じるのを聴いて育った。5歳からピアノの手ほどきを受け、7歳でポーランドのピアニスト、アンジェイ・ヤシンスキに師事し、本格的に音楽を学んだ。
1975年、弱冠18歳で「ショパン国際ピアノコンクール」で優勝。
翌年、名門レーベル「ドイツ・グラモフォン」からレコード・デビューを果たし、ヘルベルト・フォン・カラヤン、レナード・バーンスタイン、小澤征爾ら多くの巨匠と共にすばらしい音楽を作り上げてきた。
「人生で出会ったもっとも興味深い音楽家」と評する指揮者で作曲家のバーンスタインとは15年以上にわたり、たびたび共演。2018年のバースタイン生誕100周年の際、彼の交響曲第2番『不安の時代』を世界の主要都市で演奏。
ショパン没後150周年(1999年)の前年には、ポーランド出身の音楽家で編成した「ポーランド祝祭管弦楽団」を結成するなど、ショパンのピアノ協奏曲の公演を精力的に行った。
また、ベートーヴェン生誕250周年の2020年には、指揮者のサイモン・ラトルと共に、この楽聖のピアノ協奏曲を全曲再録音した。
1978年以来、たびたび来日し、2021年12月のサントリーホールの公演が日本での275回目の公演となった。2003年には東京にも自宅を構えたほどの親日家。「ピアニストは楽器に興味をもつべきだ」が持論。自ら調律し、組み立てるなどピアノのメカニズムや音響学に精通し、作品解釈を極めることが、精緻で繊細な演奏を支えている。
フランスのレジョン・ド・ヌール勲章受賞(2005年)、ポーランドにおける民間人の最高勲章である、星付きコマンドルスキ十字勲章(Polonia Restitua Commandeur Cross with Star)(2013年)など、栄誉ある名誉博士号や勲章を受賞。2022年には第33回高松宮殿下記念世界文化賞音楽部門を受賞。
水戸芸術館では、1997年にハイドン、ブラームス、シューベルト作品、2016年にオール・シューベルト作品、2021年にJ.S.バッハ、ブラームス、ショパン作品によるリサイタルを開催しており、今回は4度目のステージとなる。
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