
カザルス弦楽四重奏団
Cuarteto Casals
プロフィール
ヴェラ・マルティネス・メーナー(ヴァイオリン)
アベル・トーマス(ヴァイオリン)
ジョナサン・ブラウン(ヴィオラ)
アルナウ・トーマス(チェロ)
1997年マドリッドで結成。2000年ロンドン(現ウィグモアホール)国際弦楽四重奏コンクール優勝(ユーディ・メニューイン賞)、02年ハンブルグのブラームス国際弦楽四重奏コンクール優勝を始めとする数々の国際コンクールで最高賞に輝き、カザルス弦楽四重奏団はヨーロッパで最も注目を浴びる弦楽四重奏団として実力を認められることになった。その演奏は世界各地で絶賛され、これまで、ロンドンのウィグモア・ホール、アムステルダムのコンセルトヘボウ、ニューヨークのカーネギーホール、ベルリンのフィルハーモニー、ウィーンの楽友協会など、世界の音楽の殿堂に頻繁に招かれており、ザルツブルク音楽祭、クフモ室内楽音楽祭はじめ各地の著名な音楽祭にも参加している。スペインが生んだカルテットとして初の国際的名声を確立した功績が認められ、2005年バルセロナ市賞を受賞、06年にはスペインの音楽家にとって最も栄誉ある国民音楽賞を受賞した。また、マドリッドの王宮で、スペイン王室のために製作された貴重なコレクションである名器ストラディヴァリウスのセットを使用した演奏会に定期的に出演する特権を持っている。スペインのモーツァルトと称される夭逝の作曲家アリアーガの弦楽四重奏曲全曲のデビューCD(ハルモニア・ムンディ)を03年にリリースし、仏ディアパゾン誌4つ星等各誌で絶賛された。以降「ベートーヴェン弦楽四重奏曲全集」、「モーツァルト〈ハイドン・セット〉」など続々とリリースしている。またヨーロッパの重要な現代作曲家たちの初演や初録音も積極的に行っている。07年に初来日。以降09年、11年、14年、19年に日本ツアーを行った。18年6月には「サントリーホール・チェンバーミュージック・ガーデン2018」に招かれ、ベートーヴェン・チクルス(全6回)で絶賛を博した。20年9月より「バルセロナ弦楽四重奏ビエンナーレ」の芸術監督も務めている。今シーズンは結成25周年記念プログラムとして、バッハの〈フーガの技法〉に取り組んでいる。
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