水戸室内管弦楽団 第115回・第116回定期演奏会第115回 指揮:広上淳一/ピアノ:マルタ・アルゲリッチ 『予定枚数終了』
第116回 ピアノ:ルドルフ・ブッフビンダー
2025年5月16日(金)、17日(土)、11月1日(土)、2日(日)
5月16日(金)18:30開場 19:00開演
5月17日(土)14:30開場 15:00開演
11月1日(土)14:30開場 15:00開演
11月2日(日)14:30開場 15:00開演
【曲目変更のお知らせ】
水戸室内管弦楽団・別府アルゲリッチ音楽祭共同制作
水戸室内管弦楽団第115回定期演奏会
5月16日(金)、17日(土)に開催いたします「水戸室内管弦楽団第115回定期演奏会」の演奏曲目を、ピアニストの希望により、下記のように変更いたします。
当初予定の曲目を楽しみにしていただいたお客様には大変申し訳ございません。
なお、曲目変更に伴う払い戻し、返金は致しません。
何卒ご了承いただきますようお願い申し上げます。
記
(変更前)
シューマン:交響曲 第2番 ハ長調 作品61
バルトーク:ピアノ協奏曲 第3番 Sz.119
(変更後)
シューマン:交響曲 第2番 ハ長調 作品61
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲 第2番 変ロ長調 作品19
以上
2025年4月11日
水戸芸術館音楽部門
水戸室内管弦楽団・別府アルゲリッチ音楽祭共同制作
第115回定期演奏会
5月16日(金)18:30開場 19:00開演
5月17日(土)14:30開場 15:00開演
曲目
シューマン:交響曲 第2番 ハ長調 作品61
バルトーク:ピアノ協奏曲 第3番 Sz.119
もはや円熟の域に達した指揮者の広上淳一、そして度重なるMCOとの共演で至芸を魅せ続けているピアノのマルタ・アルゲリッチを迎えての第115回定期演奏会。選ばれた2曲は、いずれもMCOにとって初めての演奏曲であり、そこには革新の心意気を潜ませている。まず、シューマンの〈交響曲第2番〉。「トランペットとティンパニによる、ハ長調の嵐のようなファンファーレが頭のなかに鳴り続けています」という作曲者の言葉がそのまま音に描かれたような冒頭から始まる作品で、ほとばしる喜怒哀楽の表現にも革新性が宿る。バルトークの〈ピアノ協奏曲第3番〉は、晩年闘病生活を送っていた作曲家の“白鳥の歌”。従来のバルトークらしい野性味あふれる表現は影を潜め、生成りの生地のような素朴な響きは、まるで土に還っていくかのようだ。しかし、その眼光は未だ鋭く光っている。「室内管弦楽団」の枠組みを超え、ロマン派・近代の名作にいどむMCOをお楽しみいただきたい。
水戸室内管弦楽団
第116回定期演奏会
11月1日(土)14:30開場 15:00開演
11月2日(日)14:30開場 15:00開演
曲目
モーツァルト:ピアノ協奏曲 第20番 ニ短調 K.466
ベートーヴェン:ピアノ協奏曲 第4番 ト長調 作品58 ほか
ベートーヴェン弾きとしても名高いピアニストのルドルフ・ブッフビンダーを迎えての第116回定期演奏会。そのプログラムでは、MCOのもつ伝統的な一面に出会えるだろう。モーツァルトの〈ピアノ協奏曲第20番〉は、短調の暗い響きのなかに激情がほとばしり駆け抜けていく至宝の傑作だ。ベートーヴェンやブラームスなどが本作のためにカデンツァを残していることからも、ドイツ音楽の伝統の中心にある作品として捉えられよう。そして、ベートーヴェンの〈ピアノ協奏曲第4番〉は、古典的な枠組みの中にしっかりと根を張りつつも、ピアノとオーケストラとが対等な立場から手を取り合って穏やかに歩みを進めていく逸品。一聴しただけでは気づきにくい、従来のピアノ協奏曲の慣習をやんわりと破るようなアイデアや工夫が随所に散りばめられているが、それがむしろ堅牢な枠組みをじっくり味わうためのスパイスとして機能している。偉大な伝統の継承者であるブッフビンダーを迎え、古典派の名作とともに、豊かな経験に裏打ちされた綿密な音楽を語り継ぐMCOをお楽しみいただきたい。