水戸芸術館・専属楽団カルテット AT 水戸 第3回演奏会
2025年7月19日(土) 13:30開場・14:00開演
緻密なアンサブルに裏打ちされた表現力豊かな演奏はもちろんのこと、メンバーによる親しみやすいトークもたいへん好評をいただいている水戸芸術館専属楽団の「カルテット AT 水戸」。
今年は弦楽四重奏曲の王道と呼べるハイドンやベートーヴェンの傑作を取りそろえ、第3回演奏会に臨みます。
演奏曲は、その特徴的な曲の終わり方に由来する〈冗談〉というニックネームで愛されているハイドンの弦楽四重奏曲第38番、そして、ハイドンやモーツァルトなど先達が作り上げた様式の殻を打ち破ろうと意欲的・挑戦的な作品が続いたベートーヴェンの創作中期の“総まとめ”と称される名作、弦楽四重奏曲第7番〈ラズモフスキー 第1番〉です。さらに、カルテット AT 水戸はこれまで2回の演奏会でも現代作曲家の作品を取り上げていますが、今回はラテン語による哲学的な8つのソネット(訳すと「だから私はあなたなしでは生きていけない…」「平和を望むなら戦いに備えよ」など)が添えられた、ロシアの現代作曲家レーラ・アウエルバッハによる弦楽四重奏曲第3番〈セテラ・デサント〉を披露します。
ハイドン作品のもつ均整のとれた様式美、アウエルバッハ作品の秘める深淵な哲学世界、ベートーヴェン作品の放つ力強い推進力を、カルテット AT 水戸はどのような演奏で魅せてくれるのでしょうか。どうぞご期待ください!
【曲目】
ハイドン:弦楽四重奏曲 第38番 変ホ長調 作品33の2〈冗談〉
アウエルバッハ:弦楽四重奏曲 第3番〈セテラ・デサント〉
ベートーヴェン:弦楽四重奏曲 第7番 ヘ長調 作品59の1〈ラズモフスキー 第1番〉