
Decca ©Justin Pumfrey
内田光子
Mitsuko Uchida
ピアノ
プロフィール
内田光子は、真実と美の姿を独自に追求しながら、自らが奏でる音楽の世界を深く掘り下げている演奏家である。モーツァルト、シューベルト、ベートーヴェンの作品の解釈で高い評価を受ける一方、ベルク、シェーンベルク、ウェーベルン、ブーレーズなどの作品に光を当て新しい世代の聴衆に紹介している。『ミュージカル・アメリカ』ではアーティスト・オブ・ザ・イヤー2022に選出された。
長年にわたりシカゴ響、ベルリン・フィル、ロイヤル・コンセルトヘボウ管、バイエルン放送響、ロンドン響、ロンドン・フィルなどとの共演を重ね、クリーヴランド管との共演は100回を超える。ハイティンク、ラトル、ムーティ、サロネン、ユロフスキ、ドゥダメル、ヤンソンスといった世界的な指揮者との共演も多い。
2016年からアーティスティック・パートナーを務めるマーラー・チェンバー・オーケストラとは、ヨーロッパ、日本、北米でのツアープロジェクトを行っている。ウィーン、ベルリン、パリ、アムステルダム、ロンドン、ニューヨーク、東京で定期的にリサイタルを行い、ザルツブルク・モーツァルト週間やザルツブルク音楽祭にも頻繁に出演。
デッカと専属契約を結び、モーツァルトのピアノ・ソナタ全集やシューベルトのピアノ・ソナタ集など幅広いレコーディングを残している。クリーヴランド管を弾き振りしたモーツァルトのピアノ協奏曲のライヴ録音で2011年に、また、ドロテア・レシュマンと録音したアルバム『シューマンとベルク』で2017年に、それぞれグラミー賞を受賞。
また、長年にわたり若い演奏家の成長を支援。ボルレッティ・ブイトーニ・トラストの創設メンバーであり、2013年よりマールボロ音楽祭の芸術監督も務めている。
2005年日本芸術院賞を受賞、文化功労者に選出、2009年には大英帝国勲章「デイム」の称号が授与された。作品に対する深い探究と解釈が評価され、2015年には、高松宮殿下記念世界文化賞(音楽部門)、ザルツブルク・モーツァルテウムよりゴールデン・モーツァルト・メダルを受賞。サントリーホール アソシエイト・アーティスト。
水戸芸術館では、2001年にマールボロ音楽祭で出会った若い演奏家たちとともに室内楽公演、そして2011年、13年、18年、21年にリサイタル、23年にはテノールのマーク・パドモアとのデュオ公演を行っている。
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