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内田光子 ピアノ・リサイタル

2025年10月25日(土) 16:30開場 17:00開演

Decca / ©Justin Pumfrey

 現代最高のピアニストのひとりとして、国際的に尊敬と賞賛を集めている内田光子。世界中のコンサートホールが、内田光子の招聘を熱望するが、彼女は自身の演奏の完成度を最優先にするために、コンサートの回数と会場を制限し続けている。そのような内田光子が、水戸芸術館では継続的にリサイタルを行ってくれているのは、ひとつの奇蹟のようなものだ。それが実現できているのは、水戸芸術館初代館長の吉田秀和と第2代館長の小澤征爾と内田光子との深い縁があるからこそだ。内田光子は幼少時代に、吉田秀和が創設者として名を連ねる桐朋学園附属「子供のための音楽教室」に通っていた。その後、内田光子は外交官であった父の赴任先であるウィーンに12歳の時に渡って音楽の修練を続けるのだが、その留学の決断を後押ししたのが、吉田秀和であった。一方、内田光子と小澤征爾は、同じ時代に日本人演奏家として、今日の西洋起源の芸術音楽の頂点に到達した同志である。先に国際的な地歩を築いたのは、内田光子より13歳年上の小澤征爾だった。そして1984年、小澤征爾が指揮をするベルリン・フィルハーモニー管弦楽団との演奏会が、内田光子の国際舞台への躍進の大きな足がかりとなった。
 今回のリサイタルに内田光子が選んだプログラムは、ベートーヴェンの後期3大ソナタである。かつてハンス・フォン・ビューローが、ベートーヴェンのピアノ・ソナタを「新約聖書」と喩えたが、ベートーヴェンの最後の3つソナタは、その中でも奥義とも呼べる作品群である。吉田秀和は、この後期3大ソナタについて、「ベートーヴェンは、ピアノの音をつかって、心を高め思想を喚起しつつ、その言語を詩に変えた」と評している。
 円熟を極めた内田光子のピアノだからこそ到達できる、ベートーヴェンの精神の終着点が、そこにはある。

【曲目】
ベートーヴェン:
ピアノ・ソナタ第30番 ホ長調 作品109
ピアノ・ソナタ第31番 変イ長調 作品110
ピアノ・ソナタ第32番 ハ短調 作品111

Decca ©Justin Pumfrey

内田光子

Mitsuko Uchida

ピアノ

プロフィール

 内田光子は、真実と美の姿を独自に追求しながら、自らが奏でる音楽の世界を深く掘り下げている演奏家である。モーツァルト、シューベルト、ベートーヴェンの作品の解釈で高い評価を受ける一方、ベルク、シェーンベルク、ウェーベルン、ブーレーズなどの作品に光を当て新しい世代の聴衆に紹介している。『ミュージカル・アメリカ』ではアーティスト・オブ・ザ・イヤー2022に選出された。
 長年にわたりシカゴ響、ベルリン・フィル、ロイヤル・コンセルトヘボウ管、バイエルン放送響、ロンドン響、ロンドン・フィルなどとの共演を重ね、クリーヴランド管との共演は100回を超える。ハイティンク、ラトル、ムーティ、サロネン、ユロフスキ、ドゥダメル、ヤンソンスといった世界的な指揮者との共演も多い。
 2016年からアーティスティック・パートナーを務めるマーラー・チェンバー・オーケストラとは、ヨーロッパ、日本、北米でのツアープロジェクトを行っている。ウィーン、ベルリン、パリ、アムステルダム、ロンドン、ニューヨーク、東京で定期的にリサイタルを行い、ザルツブルク・モーツァルト週間やザルツブルク音楽祭にも頻繁に出演。
 デッカと専属契約を結び、モーツァルトのピアノ・ソナタ全集やシューベルトのピアノ・ソナタ集など幅広いレコーディングを残している。クリーヴランド管を弾き振りしたモーツァルトのピアノ協奏曲のライヴ録音で2011年に、また、ドロテア・レシュマンと録音したアルバム『シューマンとベルク』で2017年に、それぞれグラミー賞を受賞。
 また、長年にわたり若い演奏家の成長を支援。ボルレッティ・ブイトーニ・トラストの創設メンバーであり、2013年よりマールボロ音楽祭の芸術監督も務めている。
 2005年日本芸術院賞を受賞、文化功労者に選出、2009年には大英帝国勲章「デイム」の称号が授与された。作品に対する深い探究と解釈が評価され、2015年には、高松宮殿下記念世界文化賞(音楽部門)、ザルツブルク・モーツァルテウムよりゴールデン・モーツァルト・メダルを受賞。サントリーホール アソシエイト・アーティスト。
 水戸芸術館では、2001年にマールボロ音楽祭で出会った若い演奏家たちとともに室内楽公演、そして2011年、13年、18年、21年にリサイタル、23年にはテノールのマーク・パドモアとのデュオ公演を行っている。

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公演概要

会場

コンサートホールATM

開催日

2025年10月25日(土) 16:30開場 17:00開演

チケット情報

料金

●内田光子 ピアノ・リサイタル
【全席指定】A席13,000円、B席11,000円 ※未就学児入場不可

●内田光子公演とクリスチャン・ツィメルマン公演のセット券(枚数限定)
【全席指定】A席セット券22,000円、B席セット券19,000円 ※取り扱いは水戸芸術館のみ

チケット発売日

一般発売

2025年7月26日 9:30〜
※会員先行予約がありますので、一般発売日の時点で水戸芸術館取り扱い分が終了している場合があります。

先行予約 運営維持会員

2025年7月21日 9:30〜
※電話予約・Web予約のみ
※先行予約期間:1会員、1演奏会につき2枚まで(セット券は2組まで)。ご予約は1会員ごとに受付。

先行予約 水戸芸術館メンバーズ

2025年7月23日 9:30〜
※電話予約・Web予約のみ
※先行予約期間:1会員、1演奏会につき2枚まで(セット券は2組まで)。ご予約は1会員ごとに受付。

チケットの取扱い

窓口
水戸芸術館 エントランスホール内チケットカウンター(9:30〜18:00/月曜休館)
お電話
水戸芸術館 チケット予約センター TEL: 029-231-8000 (9:30〜18:00/月曜休館)
窓口
ヤマハミュージックジャパン水戸店 TEL: 029-244-6661(店頭販売のみ)
お電話
かわまた楽器店 TEL: 029-226-0351
WEB
e+(イープラス) http://eplus.jp (PC・携帯)

*車椅子のお客様、盲導犬、介助犬同伴のお客様は、座席へのスムーズなご案内のため、予約時にお知らせください。
*公演の内容や出演者は、変更になる場合があります。
*未就学児はご入場はご遠慮ください。
*公演中止の場合を除き、一度購入されたチケットの払い戻し、交換等は出来ませんのでご了承ください。

お問合せ

水戸芸術館(代表) TEL:029-227-8111