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【重要なお知らせ】

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第36回水戸映画祭・日本映画が好き2021

2021年10月9日(土)、10月10日(日) 

往年の名作を貴重な35mmフィルムで上映する「日本映画が好き」
水戸では鑑賞する機会が少ない話題作を上映する「水戸映画祭」
多種多様な映画を楽しめる充実のプログラムでお届けします。

開催情報

会場

ACM劇場

開催日

2021年10月9日(土)、10月10日(日) 

チケット情報

料金

第36回水戸映画祭/日本映画が好き 2021年10月9日(土)、10日(日)

【料金】
・日本映画が好き:各回¥500
・水戸映画祭 プログラム A~D:¥1,500
       ※全席指定・入替制
       
チケットに関するお問い合わせ:水戸芸術館 Tel.029-225-3555
内容に関するお問い合わせ:NPO法人シネマパンチ Tel.029-253-5783

チケット発売日

一般発売

2021年9月17日 9:30〜

チケットの取扱い

窓口
エントランスホール内チケットカウンター(営業時間 9:30〜18:00/月曜休館)
お電話
チケット予約センター TEL: 029-225-3555 (営業時間 9:30〜18:00/月曜休館)

*各プログラム30分前開場となります。(Bプログラムのみ15分前開場)
*未就学児のご入場はご遠慮ください。
*出演者のキャンセル、変更等に対しての払い戻しは一切行いませんので予めご了承ください。
*公演中止の場合を除き、一度購入されたチケットの払い戻し、交換等はお受けできません。
*車椅子のお客様、盲導犬、介助犬同伴のお客様は、指定の座席へのスムーズなご案内のため
 予約時にお知らせください。

お問合せ

水戸芸術館(代表) TEL:029-227-8111

【日本映画が好き2021】

主催:水戸市優秀映画鑑賞推進事業実行委員会/国立映画アーカイブ/(公財)水戸市芸術振興財団
特別協力:文化庁/㈳日本映画製作者連盟/全国興行生活衛生同業組合連合会

文化庁と国立映画アーカイブによる、日本映画の名作を鑑賞する機会を広く提供する事業。今回は、世界の映画史に大書される巨匠の小津安二郎監督が親と子の関係を静かに見つめた、戦後の代表作を上映いたします。

彼岸花

10月9日(土)10:15~ 『彼岸花』~小津作品初のカラー映画~ ¥500

1958年/カラー/スタンダード/118分
監督・脚本:小津安二郎
出演:佐分利信、田中絹代、有馬稲子、桑野みゆき、久我美子、笠智衆 ほか

娘が勝手に決めてきた結婚相手に腹を立てる頑固な父親の姿をユーモラスに描く、小津安二郎監督初めてのカラー作品。小津監督の言によれば、父がなじみにしている京都の旅館の娘役として大映から招いた看板女優、山本富士子を活かした明るい映画にしたいという会社の方針もあって、色彩映画に手をつけたそうである。小道具や着物ひとつひとつに気を配り、赤が映えるアグファ・カラーをネガフィルムに用いて、色をはぶき、色があって色がないような、つまりは「色即是空、空即是色」の心持ちで撮影に臨んだと語っている。ドラマチックな展開を極力排除し、さりげない会話のやりとりの中に人間のエゴを垣間みせるこの監督特有の手法が、あでやかな色彩とともに、見るものの心に染み込んでくる。母娘を演じた浪花千栄子と山本富士子による京都弁の掛け合いもまた愉しい。里見弴は小津監督の敬愛する小説家で、原作は小津監督の映画化を予定して書き下ろされたものである。「キネマ旬報」ベストテン第3位。

秋刀魚の味

10月10日(日)10:15~ 『秋刀魚の味』~小津安二郎監督の遺作~ ¥500

1962年/カラー/スタンダード/113分
監督・脚本:小津安二郎
出演:岩下志麻、笠智衆、佐田啓二、岡田茉莉子、三上真一郎、中村伸郎 ほか

この作品の構想を練っていた1962年2月、生涯独身であった小津は生活を共にしていた最愛の母を失った。その数日前、小津は映画人で初めての芸術院会員となり、喜びを分かち合ったばかりであった。戦後、小津の復活を知らしめた『晩春』(1949、笠智衆・原節子主演)以来、初老の父と独身の娘の関係がこの作品でも踏襲されている。身の周りの世話を娘に頼り、娘の行く末を考えもせずにいた父が、旧制中学時代の恩師と中年の娘がしがないラーメン屋を営んでいる光景を目にし、人生の孤独を感じつつ娘を嫁がせるのだった。恩師の娘を演じた杉村春子は、演技指導の厳しかった小津ですら何も注文をつけなかったといわれているが、無言の立ち居振る舞いはこの作品のテーマを見事に表現している。これまでになく人生の無惨さを描いたこの作品の翌年、小津は端正な作風そのままに、還暦を迎えた12月12日、亡き母のもとへ旅立った。「キネマ旬報」ベストテン第8位。

【第36回水戸映画祭】

©山内マリコ/集英社『あのこは貴族』製作委員会

10月9日(土)13:30~ Aプログラム:『あのこは貴族』 ¥1,500

同じ空の下、私たちは違う階層を生きている―。

2021年/日本/124分 監督・脚本:岨手由貴子
出演:門脇麦、水原希子、高良健吾、石橋静河、山下リオ ほか

東京に生まれ、箱入り娘として何不自由なく成長し、「結婚=幸せ」と信じて疑わない華子。20代後半になり、結婚を考えていた恋人に振られ、初めて人生の岐路に立たされる。あらゆる手立てを使い、お相手探しに奔走した結果、ハンサムで良家の生まれである弁護士・幸一郎と出会う。幸一郎との結婚が決まり、順風満帆に思えたのだが…。一方、東京で働く美紀は富山生まれ。猛勉強の末に名門大学に入学し上京したが、学費が続かず、夜の世界で働くも中退。仕事にやりがいを感じているわけでもなく、都会にしがみつく意味を見いだせずにいた。幸一郎と大学の同期生であったことで、同じ東京で暮らしながら、別世界に生きる華子と出会うことになる。2人の人生が交錯した時、それぞれに思いもよらない世界が拓けていく―。都会の異なる環境を生きる2人の女性が、恋愛や結婚だけではない人生を切り拓く姿を描くシスターフッドムービーの新境地とも言える作品が誕生した。監督は初のオリジナル長編作品『グッド・ストライプス』で、新藤兼人賞金賞を受賞した岨手由貴子。20代後半から30代にかけて息苦しさを抱える女性たちが、軽やかに変化していく姿を、最後の青春譚として静かに紡いでゆく。公開以来じわじわとロングラン上映を続けた話題の本作がいよいよ水戸映画祭にも登場です! 今回は、第8回水戸短編映像祭コンペティション部門入選監督でもある岨手監督をお招きしてたっぷりとお話をうかがいます。

◎ゲストトーク:岨手由貴子(映画監督)、鈴木涼美(文筆家)、杉山ひこひこ(俳優)
        ※オンライントークの場合あり

©Nao Yoshigai

10月9日(土)17:15~ Bプログラム:『吉開菜央特集:Dancing Films』水戸映画祭特別編 ¥1,500

身体のすみずみの感覚に、目を向け、耳をそばたてれば
身体の内側も外側も踊りに満ちている

第72回カンヌ国際映画祭 監督週間に正式招待され話題を集めた『Grand Bouquet』をはじめ、映画作家・吉開菜央の中・短編集「Dancing Films」より、水戸映画祭特別編として4本をセレクトし上映します。吉開は、米津玄師MV『Lemon』で出演・振付を担当するなど振付家/ダンサーとして活躍しつつ、映画/映像作品を積極的に発表してきました。実験的でありながらエンターテイメント性に満ち、視覚・聴覚だけでなく触覚的で嗅覚的表現を探究し、身体表現の軽やかさに満ちた表層とダークでファンタジックな深層が混交してゆく、比類なきアーティスト吉開菜央の世界を、是非大きなスクリーンとこだわりの音響で体感ください!
❶『風にのるはなし』 2018年/日本/9分 出演:前田エマ
❷『梨君たまこと牙のゆくえ』 2018年/日本/30分
 出演: 後藤ゆう、木村舞輝 、哲夫(笑い飯)、レイザーラモン RG、歩りえこ、加藤アプリ
❸『ほったまるびより』 2015年/日本/37分
 出演:柴田聡子、織田梨沙、小暮香帆、菅彩夏、後藤ゆう、矢吹唯
 第19回文化庁メディア芸術祭エンターテイメント部門新人賞
❹『Grand Bouquet 』 2019年/日本/15分 出演:Hanna chan
 第72回カンヌ国際映画祭 監督週間短編部門正式招待

◎ゲストトーク:吉開奈央(映画作家、ダンサー、振付家)、住吉智恵(アートプロデューサー、ライター)
        ※オンライントークの場合あり

©空族

10月10日(日)13:30~ Cプログラム:『典座 ‐TENZO‐』 ¥1,500

信仰を失ってしまったわたしたち― 今こそ問う、仏教とは? 信仰とは?

2019年/日本/62分
監督:富田克也 脚本:相澤虎之助、富田克也
出演:河口智賢、近藤真弘、倉島隆行、青山俊董 ほか

本山での修行を終え、それぞれ福島、山梨の寺へ戻った兄弟子の隆行(リュウギョウ)と弟弟子の智賢(チケン)。重度の食物アレルギーを抱える息子を持ち、自分なりに今の時代にあった仏教を模索している智賢と、津波で全てを失い、瓦礫撤去の作業員として、ひとり仮設住宅に住まいながら本堂再建を諦めきれずにいる隆行。二人の若き僧侶の苦悩を軸に、曹洞宗の『典座教訓』の教えを通して、現代日本における仏教の意義を紐解いていく。独特の映画制作スタイルをもつ映像制作集団 空族。『サウダーヂ』(11)、『バンコクナイツ』(16)に続く最新作は、仏教とそれを取り巻く3.11以後の日本のすがた。全国曹洞宗青年会とタッグを組み、第72回カンヌ国際映画祭の批評家週間「特別招待部門」に選出された本作について、富田克也監督と脚本の相澤虎之助氏をお迎えしてお話もうかがいます。作品はすべて未ソフト化の空族作品を体験する貴重な機会、どうぞお見逃しなく!

◎ゲストトーク:富田克也(映画監督)、相澤虎之助(映画監督・脚本家)※オンライントークの場合あり

©2019 Jallikattu

10月10日(日)16:30~ Dプログラム:『ジャッリカットゥ 牛の怒り』 ¥1,500

野獣〈牛〉とヒト〈群衆〉の暴走劇が炙り出す人間と社会の本性とは?!

2019年/インド(マラヤーラム語)/91分/原題:Jallikattu
監督:リジョー・ジョーズ・ペッリシェーリ 脚本:S・ハリーシュ
日本語字幕:松岡環 マラヤーラム語監修:粟屋利江
出演:アントニ・ヴァルギース、チェンバン・ヴィノード・ジョーズ、
   サーブモーン・アブドゥサマド


インド映画の枠を超え、驚くべき視覚的トリックと奇想天外のアイディアで、カルト的人気を誇るリジョー・ジョーズ・ペッリシェーリ監督の話題作が水戸映画祭に! 南インド・ケーララ州のジャングルにある村で、いつもどおり肉屋のヴァルキとアントニは、水牛を屠(ほふ)ろうとするが脱走させてしまう。人々が追いすがるも、水牛は村を破壊しながら逃げ回る。アントニは、ヴァルキの妹ソフィの気を惹こうと奮闘するが、農場主、神父、警察官、隣村のならず者らも巻き込み、村はパニックに陥る。そこに密売の罪で村を追放されたクッタッチャンが呼び戻される。彼は、かつてソフィを取り合い、自分を密告したアントニを恨んでいた。そして牛追いの群衆は制御不能となっていく……。アカデミー賞®国際映画賞インド代表作品/インド国家映画賞 銀のハス賞(撮影賞)/ゴア・インド国際映画祭 銀の孔雀賞(最優秀監督賞)その他、各映画祭で受賞&ノミネート多数。

◎ゲストトーク:安宅直子(フリー編集者)、軽刈田凡平(インド音楽ブロガー)※オンライントークの場合あり