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【重要なお知らせ】

2011-08-11 更新

古謝美佐子&城南海 ~琉球、奄美からの風~
■オリジナル企画


古謝美佐子

古謝美佐子インタビュー

――これまでに水戸にお越しになったことはありますか?
古謝:あります。実は沖縄から本土に初めて仕事で来たのも水戸なんです。確か10代だったと思います。地元のお祭りにゲストで呼ばれたことを今でも覚えています。その後はここ15年くらいの間に何度か一般公演で伺っていますし、個人的に水戸の宝蔵寺さんというお寺ともずっと交流があり、何度かお参りに行き、また、このお寺で歌った事もあります。何か、水戸とはご縁がありますね。

――そのご訪問された時の、水戸の印象をお教えください。
古謝:江戸時代からの歴史ある素晴らしい文化と、緑や田畑、河川などの自然が融合していて心が和みます。また市民の皆さんも親切で、奥深い豊かさを感じ、とても好きな町です。

――沖縄では、昔から今日まで、「歌」が脈々と受け継がれてきているように思います。沖縄の方たちにとっての「歌」とはどのような存在ですか?
古謝:沖縄民謡は昔から生活と共にあります。お祭りや行事やお祝いから、ちょっとした知人の集まりまで、すぐ唄三線が始まります。そんな島のうたを、ここ最近本土の方々が熱心に聞いていただくようになり、とても嬉しく、また有り難く思っています。

――古謝さんは、その琉球の民謡歌手として活躍されていると同時に、そのエッセンスを発展させたオリジナル曲も作っていらっしゃいます。そんな古謝さんにとっての「歌」とはどのような存在ですか?
古謝:オリジナルと言っても私が時々ふと詠む琉歌を佐原が曲にすることが殆どですのでどのようにエッセンスを発展させたとかはよくわかりません。『歌とはどのような存在か』ということもあまり考えた事がありません。多分『空気』のように、生まれた時から自分の周りに常に自然にあるものだからでしょう。

――今回の水戸公演について、どのようなステージをお考えなのか、少しお教えください。
古謝:娘の様に若い城さんとのジョイントコンサートは実は初めてなので、とても楽しみにしていますし、私のソロのステージは、震災後のまだまだ大変な時期ですから、人の命や平和を深く感じて頂ける内容に出来たら、と思っています。また、ゲストの沖縄を代表する若手舞踊家・知花さゆりさんとの普段見られない歌と踊りのコラボレーションも、是非お楽しみ下さい。伝統的な民謡から〈アメイジング・グレイス〉のような外国曲まで、いろいろ共演する予定です。

――最後に、水戸の聴衆に向けて、メッセージをお願いします。
古謝:3月の大地震で、水戸も多大な被害を受けられた方々や施設が沢山おありでしょうが、そんな中で、わざわざコンサートを開いて頂けるのは、この上ない喜びです。こんな時だからこそ水戸の人に遠い海を隔てた沖縄の歌を精一杯届けお聞き頂き、少しでも元気を持ってお帰り頂けたら幸いです。