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2021-07-24 更新

「1964音風景」お客様からのご感想

1964 音風景
2021年7月11日(日)公演

前回東京オリンピック、パラリンピック競技大会が開催された1964年に作曲された音楽作品を紹介する演奏会。多くのお客様にご来場いただき、誠にありがとうございました。
作曲家の湯浅譲二さんもご来場され、公演プログラムのホワイト・ノイズによる〈プロジェクション・エセムプラスティク〉について、スコアをスクリーンに投影しながら、お話しをしてくださいました。そして、同作品の上演においても、初の試みとなる音とスコアが連動する形で行われ、身体を震わす大音響がホールを包みました。中川賢一さん(ピアノ)が高橋悠治の〈クロマモルフII〉とケージの〈ピアノのための電子音楽〉を演奏。ケージ作品では、エレクトロニクス担当の磯部英彬さんとのコラボレーションで、ピアノを発信源とする多彩な電子音響がホールに放出されました。一柳慧の〈弦楽四重奏曲 第1番〉もケージ作品同様に、演奏者に大きな裁量が与えられた作品で、野口千代光さん(ヴァイオリン)、花田和加子さん(ヴァイオリン)、甲斐史子さん(ヴィオラ)、松本卓以さん(チェロ)が、解離と融和を行き来する4つの綺羅星のごとき演奏を行いました。そして、演奏会の後半は、11名のアンサンブル・ノマドのメンバーによるライリーの〈インC〉。53個の断片的な音型を演奏者一人一人が任意に反復させる作品ですが、演奏時間が30分を越える大熱演となり、漸次的な変化を楽しむミニマル・ミュージックならではの聴取体験がもたらされました。ナビゲーターは、片山杜秀さん。曲間に作品の概要や聴き所などをお話しくださいました。











Photo: Jun Tazawa

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〈お客様からのご感想〉
◆私自身、打楽器を志してきた者として、湯浅譲二さんの作品は、学び、演奏する機会があり、ご本人のお話しを生で聞けたこと、作曲家としての哲学をうかがい知ることができたことが、最高でした。(40代・女性)

◆ただ音に浸ってあらゆる想念から解放される稀有の体験をしました。一柳さん作品、もっと長く浸りたかった…。ミニマル万歳!!(50代・男性)

◆高橋悠治の〈クロマモルフII〉と一柳慧の弦楽四重奏曲は初めて聴いた。とても素晴らしく、深い感動を受けた。また、湯浅先生がいらしたのはとても嬉しく、貴重な話を聞けてよかった。(10代・男性)

◆前半、ユニバーサルな世界へとんでいた。まるで自分が宇宙空間にいる様な、自由な気分。ピアノから与えられる様々な音、一粒一粒の価値、鍾乳洞のしずくの様な音、雨音… 、色々な音色が見い出せた。自由っていいな、個性っていいなと感じた。一つ一つが、調和してまとまる!とても豊かな気持ちになった。水戸芸はいつ来ても心地よい。片山さんの力のこもった解説に惹かれた。(50代・女性)

◆60~70年代の芸術に興味があり、時代の雰囲気を生の音楽で知ることができてよかったです。プリミティブな感じがしました。この頃ってすごく領域横断的というか、そんなところがすごく好きで。現在に示唆されるところって大きいと思っています。素敵な企画でした。ありがとうございました!(20代・女性)

◆場違いかとためらいましたが、この年になって、とても良い刺激になりました。人生の一コマの良い時間となりました。最後の演奏は11人の必殺仕事人の映画をみているようでした。感動しました。ありがとうございました。(70代・女性)

◆60年位前なのに、今聴いても新鮮な音楽でした。現代音楽は難解という先入観を持っていたのですが(今日のプログラムの選曲も大きいのでしょうけれど)、音を楽しみ、音の可能性、音の自由さを満喫できました。湯浅先生の生のお声を聞けたのも、うれしいサプライズでした。(50代・女性)

◆現代音楽の生演奏は、なかなか聴く機会がなく、楽しみにしていた。自由度の高さが演奏からうかがえて、とても面白かった。(20代・男性)

◆解説がていねいで親しみが持てました。曲が美しかった。(60代・女性)

◆メロディーらしいメロディーがあるわけでもないので、音を楽しめました。コンサートの概念を根底から覆されるような感覚を味わいました。(20代・女性)

ほか、たくさんのご感想をありがとうございました。
頂きましたご感想につきましては、今後の参考とさせていただきます。