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2024-01-04 更新

「水戸室内管弦楽団 第112回定期演奏会」お客様からのご感想

水戸室内管弦楽団 第112回定期演奏会
(指揮・オーボエ独奏:ハインツ・ホリガー)

2023年10月21日(土)15時開演、22日(日)15:00開演


稀代のオーボエ奏者としてのみならず、作曲家としても、指揮者としても世界の第一線で活躍し続けているまさに「全方位音楽家」ハインツ・ホリガーさんをお迎えしました。

1曲目はホリガーさん自作の〈メタ・アルカ〉。独奏ヴァイオリンと13(もしくは15)の弦楽器のための作品で(今回は合計16人で演奏)、独奏の川崎洋介さんをはじめ百戦錬磨のMCOメンバーにとっても相当な難曲。濃密な4日間のリハーサルを経て、ホリガーさんの実験的な精神が見事に音にされていきました。

続いてはフンメルとケルターボーンの変奏曲。いずれもホリガーさんがオーボエ独奏を務めました。古典的なフンメルでは耳に心地よい優美なフレージングを響かせ、現代作曲家のケルターボーンでは特殊奏法も交えた超絶技巧で聴衆を圧倒しました。

後半はホリガーさんが大好きな作曲家と語るシューベルト。晩年の交響曲(断章)から〈アンダンテ〉D936Aをまず演奏し、その後アタッカで〈未完成〉へとつなぐというホリガーさんの独創的なアイデアが聴衆を驚かせました。さらに凄かったのはその演奏で、ホリガーさんとMCOはかつて聴いたことがなかったようなドラマティックで鮮烈なサウンドをホールいっぱいに響かせました。



ホリガー:メタ・アルカ(ヴァイオリン独奏:川崎洋介)


フンメル:オーボエと管弦楽のための序奏、主題と変奏曲 作品102




ケルターボーン:オーボエと弦楽オーケストラのための変奏曲


シューベルト(モーザー編曲):アンダンテ ロ短調 D936A
シューベルト:交響曲 第7番 ロ短調 D759〈未完成〉





写真:大窪道治


〈お客様からのご感想〉
●ずっと聴いていたいと思う演奏でした。《未完成》とてもとても素晴らしかったです。ホリガーさんの演奏を聴くことができ、その熱量を肌で感じ、とても刺激になりました。(20代・女性)

●これほど美しいオーボエに出会ったことはありません。ご高齢にも関わらず、本当に本当に素晴らしい演奏でした。ありがとうございました。(60代・女性)

●前半プログラム、意外にも聴きごたえのある内容。ホリガー自作自演、グリッサンド等、いかにも現代音楽だが心地よかった。フンメル、最初から弦の厚い響きに酔う。ホリガーの名人芸。ケルターボーン、オーボエでこんな表現ができるのか。〈未完成〉、名演!この曲でここまで興奮するとは思わなかった。

●オーボエ、ヴァイオリンの独奏をはじめ、各楽器の音色がとても立体的で、聴いていて圧倒されました。フィリップ・トーンドゥルさんのオーボエの音が特になめらかで、とても伸び伸びとしていて聞き惚れました。オーケストラを聴きに来るのは初めてのことでしたが、また皆様の演奏を聴く機会があれば、楽しみにしています。(10代以下・女性)

●すごい迫力でした。音の波を感じるのも面白かったですが、楽団員の皆さんの表情やしぐさを見るのも、とても楽しめました。(10代以下・男性)

●〈メタ・アルカ〉とケルターボーンの曲で、コントラバスによる低音がずしりときた。ピッチカートのするどさもすごかった。フンメルの明るく楽しい雰囲気もすばらしく、ホリガー氏による独奏には、拍手をおくるしかなかった。(10代以下・男性)

●前半はなかなか生では聴けないプログラムで、後半も〈アンダンテ〉は初めて聴きました。〈未完成〉の前のFantasyの役割のようで、とても良かったです。〈未完成〉は何度も聞いたことがありますが、今まででベスト。一番良かったです。さすが水戸室内!ブラヴィー!(60代・男性)

●プロの方が演奏すると、こんなにも一つ一つの音が生きているようで、心に響くとは思いませんでした。本当にただただすばらしかったです。(30代・女性)

●初めての来館ですが、ステージと会場が一体になって、素晴らしいホールだと思います。ホリガー目当てですが、当初自宅から遠いので迷いましたが、やはり来てよかったです。(50代・女性)

●選曲において、演者の意向が強く反映されていて、とてもよい。のびやかにいかんなく、その音楽を表現できたのではないか。聴衆もそれをしっかり受け止めねば・シューベルトが秀逸。〈アンダンテ〉は白鳥の歌にもきこえた。(50代・女性)

●ハインツ・ホリガー氏の演奏は、やさしい音色ながらも身体と魂から出るすごみのようなものが聴こえてくる気がして、釘付けでした。すばらしい機会をありがとうございました。(40代・女性)


ほか、たくさんのご感想をありがとうございました。
頂きましたご感想につきましては、今後の参考とさせていただきます。
 

水戸芸術館音楽部門