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2024-05-31 更新

【茨城新聞・ATM便り】5月30日付の記事を掲載しました~「茨城の名手・名歌手たち 第32回」出演者オーディション~

茨城新聞で水戸芸術館音楽部門が月1本のペースで連載しているコーナー「ATM便り」。5月30日掲載の記事を転載します。今回は7月6日に開催する「茨城の名手・名歌手たち 第32回」出演者オーディションに関する記事です。

今年の「茨城の名手・名歌手たち」は11月24日(日)開催です。オーディションの審査部門は、管楽器、打楽器、声楽、器楽アンサンブル(2~5人)。応募締切は6月4日(火)となっております。詳細はこちらをご覧ください。沢山のご応募をお待ちしております。


茨城ゆかりの演奏家募集

「茨城の名手・名歌手たち」は、水戸芸術館が毎年開催している恒例の演奏家オーディション企画です。茨城ゆかりの演奏家を募集してオーディションを行い、合格者には当館で行うコンサートにご出演いただきます。水戸芸術館が開館した1990年に始まり、東日本大震災とコロナ禍で中止した年もありましたが、今年で32回を迎えます。

「茨城の名手・名歌手たち」の第1回演奏会は、水戸芸術館の開館記念コンサートの一つとして、1990年5月1日(器楽)と14日(声楽)の2回に分けての開催でした。これに先立つ出演者オーディションはその年の1月、そのときは水戸芸術館開館前でしたから、水戸市内の常陽藝文センターで行われました。

第1回オーディションの受験者数は123人にのぼり、音楽に携わる方々の熱の高さが窺えます。審査委員長を務めた声楽家で音楽評論家の故・畑中良輔さん(元当館音楽部門総監督)も「茨城の音楽人のパワーを眼のあたりにして、頼もしく思った」と、演奏会プログラムに書き記しました。

それから30回以上を重ね、のべ373組の演奏家が、水戸芸術館の舞台に立ちました。そのなかには今、日本の音楽界を牽引する存在になっている方も何人もいらっしゃいますし、地域で演奏活動や教育活動をされている方も、将来有望な学生や若手演奏家もいます。

当初は声楽、ピアノ、管楽器、弦楽器の4部門での募集でしたが、間もなく審査部門が拡充され、ソロだけでなくアンサンブルでの受験も可能になりました。また年齢制限がないのも特色の一つで、これまでの最年少合格者は9歳(ピアノ)、最年長合格者は83歳(ソプラノ)です。このような多彩な楽器と声種、幅広い年齢層が、オーディション合格者による演奏会をさらに楽しく、充実した内容にする素地となっています。

今年はどんな名手・名歌手たちが誕生するのでしょうか。皆様からのご応募をお待ちしております。


水戸芸術館音楽部門学芸員・篠田大基