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【重要なお知らせ】

2025-03-04 更新

片山杜秀 水戸芸術館長、令和6年度(第75回) 芸術選奨文部科学大臣賞(評論部門) 受賞!


片山杜秀 水戸芸術館長


 この度、当館館長の片山杜秀氏が、著作『大楽必易ーわたくしの伊福部昭伝ー』(2024年新潮社刊)におきまして、令和6年度(第75回) 芸術選奨文部科学大臣賞(評論部門) を受賞されました。

片山杜秀館長及び高橋靖水戸市長よりコメントをいただきました。


片山杜秀 水戸芸術館長

 作曲家の伊福部昭さんに約40年前から約20年前までたくさんインタヴューさせて頂きました。そのやりとりを基にして極めて自由にまとめた本です。一種の評伝のつもりですが、正攻法のそれとはかなり違っています。評価されにくいだろうと勝手に存じていました。自分の本は自分がいちばん分からないものなのか。選んでいただいた審査員の先生方にただただ感謝申し上げます。芸術選奨の評論部門では、昭和33年度の第9回のときの山根銀二さん以来、クラシック音楽の評論家の方々が幾人も受賞されてこられました。その系譜に連ねさせていただいた喜びを噛みしめるとともに、それに恥じぬ仕事をして参らねばと念じています。


高橋 靖 水戸市長

 片山杜秀館長の芸術選奨文部科学大臣賞の決定、誠におめでとうございます。
 水戸市民を代表し、この度の受賞を心よりお喜び申し上げます。
 日々の研鑽とこれまでの多くのご功績が高く評価され、栄誉ある賞として実を結んだものと存じます。
 これからも、片山館長のますますのご活躍を祈念しますとともに、水戸芸術館の運営の充実、さらには本市の芸術文化の振興のためにもご尽力くださることを期待しております。



●片山杜秀 水戸芸術館長 プロフィール
 1963年宮城県仙台市生まれ。評論家。慶應義塾大学法学部教授。
 2008年『音盤考現学』および『音盤博物誌』で吉田秀和賞、サントリー学芸賞を受賞。2012年『未完のファシズム』で司馬遼太郎賞受賞。
 著書に『大楽必易―わたくしの伊福部昭伝―』『見果てぬ日本―司馬遼太郎・小津安二郎・小松左京の挑戦』『尊皇攘夷―水戸学の四百年―』『平成精神史』など。NHK-FM「クラシックの迷宮」のパーソナリティを務めている。
 2012年から吉田秀和賞審査委員。2023年から水戸市芸術振興財団理事。2024年11月水戸芸術館館長に就任。


●芸術選奨文部科学大臣賞及び同新人賞
 文化庁が、昭和25年から毎年度、芸術各分野において、国内若しくは国内外において優れた業績をあげた方又はその業績によってそれぞれの部門に新生面を開いた方を選奨し授与しています。

文化庁Webページ