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2025-03-30 更新
「水戸室内管弦楽団メンバーによる公開レッスン&ミニコンサート」のお客様からのご感想
水戸室内管弦楽団メンバーによる公開レッスン&ミニコンサート
2025年1月19日(日)14:00開演 会場:高正U&Iセンターホール(鹿嶋勤労文化会館)
茨城県内の吹奏楽団やオーケストラを対象にした「水戸室内管弦楽団メンバーによる公開レッスン」は、1年ごとに県内のいろいろな地域を巡回して開催しています。2021年度の県央地域(水戸市)、22年度の県南地域(つくば市)、23年度の県北地域(日立市)に続き、24年度は鹿行地域での開催となりました。今回の会場は鹿嶋市の高正U&Iセンターホール(鹿嶋勤労文化会館)。鹿嶋市内にある茨城県立鹿島高等学校・附属中学校吹奏楽部と清真学園高等学校・中学校音楽部の合同バンドが、レッスンを受講してくださいました。2校合わせた受講生数は60人を超え、この公開レッスンでは過去最大の編成でした。
講師は、山本正治さん(クラリネット)、小山弦太郎さん(サクソフォン)、猶井正幸さん(ホルン)、若林万里子さん、新田幹男さん(トロンボーン)、望月岳彦さん(打楽器)の6人。今回、講師の方々には指導だけでなく、バンドの中に入って演奏していただき、受講生と一緒に音楽を作っていただきました。受講生にとってはプロと同じ舞台で演奏し、プロの音色を間近で聴ける、なかなか経験できない機会になったのではないでしょうか。
レッスンは前日の18日から始まり、公開レッスン当日(19日)の午前中は高正U&Iセンターホールのステージ、ロビー、リハーサル室を使って、楽器セクションごとに分かれての練習も行い、演奏の基礎も含めた見直しも行われました。
そして全員がステージに再集合して臨んだ公開レッスン本番では、バンド全体で和声感やリズム感、曲の感情を共有することに重点を置いてレッスンが進められました。ただ楽譜のとおりに演奏するのではなく、楽譜に書かれた音を通してどんな表現をするか。
「君たちの気持ちが聴きたいんだ」
猶井正幸先生の言葉はレッスンに参加した全員の心に強く響いたようでした。
公開レッスン後の講師によるミニコンサートでは、講師6人のアンサンブルで、ドヴォルザーク作曲、江原大介編曲〈ユーモレスク〉(第7番 作品101の7)、シューベルト作曲、高橋宏樹編曲〈軍隊行進曲〉(第1番 D733の1)の2曲をお贈りしました。
この公開レッスンの様子は、1月20日のNHK茨城県域「いば6」、2月7日のNHK茨城スペシャル「その音色はいまもそばに 〜小澤征爾さんが残したもの〜」のなかで放送されました。
2025年度の「水戸室内管弦楽団メンバーによる公開レッスン&ミニコンサート」は、県西地域での開催を予定しています。
山本正治(クラリネット)
小山弦太郎(サクソフォン)
猶井正幸(ホルン)
若林万里子(トランペット)
新田幹男(トロンボーン)
望月岳彦(打楽器)
講師によるミニコンサート
【お客様からのご感想】
◆中身の濃さに驚きました。このレッスンに参加した子供達は「生きた音楽」の意味を教えていただくことができ、良き経験になったと思います。子どもたちも益々音楽が好きになってほしいです。(50代・女性)
◆アドバイスとそれに対応する演奏者たち。どちらもすばらしかったです。居心地の悪い音を出すときは少し待って、周りの人たちもそれを理解し、寄り添う。社会生活でも大切なことを感じました。(70代・男性)
◆感情をどう表現するか、演奏している本人が感動しているか。小説の文字と同じように音符を生きたものにして表現する大切さも演奏には極めて大切だと感じた。音への執着、和音の上にのせるメロディーの大切さ、人生観みたいですね。参加してよかった。収穫の多い公開レッスンだった。(60代・男性)
◆楽器の配置、音のイメージの持ち方やそれを実現するための演奏の仕方、各パートのバランスなど、新しい発見や気付きを得る機会となりました。専門家の先生がどのような視点で曲や演奏を見ているのか、大変参考になりました。少しの意識や演奏の仕方で音楽が良くなっていく姿を見て、生徒たちの可能性の大きさも感じました。ミニコンサートでは無理がなく聴いていて心地よい音楽がとても魅力的でした。(30代・男性)
◆水戸地区だけでなく県内まわってくださるのがよかったです。MCOの方の音を芸術館外できくのが新鮮でした!(20代・女性)
◆公立の学校の部活は、どんどん地域移行になり、部活の時間も少なくなり、専門の先生に教えていただける機会が減っています。今回この公開レッスンを初めて知り、聴きに来ましたが本当に素晴らしい企画だと思いました。どうか、公立の学校の生徒たちにもプロの演奏者に触れる機会、ご指導いただける機会を。ご指導まではいただけなくても生徒が主体的に学びたいと思えるきっかけを与え続けていただきたいと思います。(40代・女性)
ほか、たくさんのご感想をありがとうございました。
いただきましたご意見、ご感想は、今後の参考とさせていただきます。
水戸芸術館音楽部門
Photo: Jun Tazawa