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2024-10-31 更新

「水戸室内管弦楽団 第114回定期演奏会」お客様からのご感想

水戸室内管弦楽団 第114回定期演奏会
(指揮・チェロ独奏:マリオ・ブルネロ)

2024年10月26日(土)15時開演、27日(日)15時開演


 10月26日(土)と27日(日)に開催した水戸室内管弦楽団(MCO)第114回定期演奏会では、かつて吉田秀和初代館長が新世代の注目すべきチェリストとしてその名を挙げたマリオ・ブルネロさんを指揮者・チェロ独奏者としてお迎えしました。ブルネロさんが水戸芸術館のコンサートホールATMにいらっしゃったのは、2007年のソロ・リサイタル以来、実に17年ぶりでした。
 
演奏会の前半・後半それぞれの1曲目は弦楽合奏、2曲目は二管編成で、ダイナミクスの違いを対比させた聴き応えのあるプログラムとなりました。なかでもMCOの演奏会で初めて取り上げたヴァインベルクの2作品には、多くの反響をいただきました。

 前半はブルネロさんの指揮による2つのシンフォニー。リハーサルでは、チェロ奏者でもあるマエストロならではの視点から、弦楽器セクションを中心に細やかに指示が出され、各パートの特色あるパッセージが浮き彫りにされました。ヴァインベルクの〈シンフォニエッタ 第2番〉は劇的に始まり、徐々に静寂に覆われて孤独と哀しみが滲んでくる作品。その終わりの一音が静かにホールに溶けるまでの緊迫感は、深い余韻と印象を残しました。続くハイドンの〈交響曲 第100番〉は、トランペットと打楽器群による軍楽風の音楽が現れる作品。ブルネロさんは全体に軽快なテンポ設定で、華やかに、そして躍動的に音楽が奏でました。

 後半はブルネロさんのチェロ独奏による2つのコンチェルト。ブルネロさんは、リハーサルの前後の時間には楽屋に籠って長い時間、独奏パートの練習もされていました。その真摯な姿勢から生まれたチェロの音色、フレーズの間合いやテンポの緩急、それら一つ一つにブルネロさんの想いが込められ、まさにエレジー(哀歌)のように音楽がホールに広がりました。そのチェロの独奏にMCOのアンサンブルは親密に寄り添い、名手たちの「共創/協奏」には客席から大きな拍手が贈られました。

多くのお客様のご来場をいただき、誠にありがとうございました。
 
アンコール
両日共通
J.S.バッハ(シューマン編曲):無伴奏チェロ組曲 第5番 ハ短調 BWV1011より サラバンド

 
公演写真とともに、ご感想の一部を掲載いたします。




ヴァインベルク:シンフォニエッタ 第2番 ト短調 作品74
ハイドン:交響曲 第100番 ト長調 Hob.Ⅰ-100〈軍隊〉



ヴァインベルク:チェロ・コンチェルティーノ ハ短調 作品43bis
シューマン:チェロ協奏曲 イ短調 作品129


写真:大窪道治


〈お客様からのご感想〉
♦マリオ・ブルネロさんのチェロが素晴らしく、ヴァインベルクの〈チェロ・コンチェルティーノ〉には、どこか怒りや悲しみが感じられました。久しぶりに水戸室内管弦楽団の皆さんのお顔が見られて嬉しく思いましたが、若い方や新しい方が加わってこれからの公演が楽しみです。(80代、女性)
 
♦オーケストラの美しい音色が心に沁みました。チェロの音に心が酔いしれました。気持ちが満たされました。(30代、女性)
 
♦ヴァインベルクの冒頭から圧倒されました。名前も初めて聞いた人だったので、どんな曲かと思ったら、力強く劇的な〈シンフォニエッタ 第2番〉第1楽章にまいってしまいました。もっと演奏されてもいい!と強く感じることのできた素晴らしい演奏でした。もちろん、輝かしいハイドン、優雅なシューマンと、聴き応えある名演でした!(10代以下、男性)
 
♦選曲も良く、とても楽しませていただきました。弦楽器だけの音の重なりのおもしろさ、奥深さとか、他の楽器も加わった力強い演奏に心躍りました。(50代、女性)
 
♦水戸室内管弦楽団の響きは素敵でした。今は亡き、小澤さんが長年仕込んだ音色が聴こえてきて、まさに最高でした。メンバーの一人一人の演奏テクニックは凄いですね。黄金色の響きでした。(70代、男性)
 
♦演奏者との距離が近く、手の動きや表情まで見ることができ、感情が伝わってきて、より音楽を楽しめました。(10代以下、女性)
 
♦ヴァインベルクの曲は初めて聴きました。20世紀音楽特有の難解さがなく、心にストレートに沁みてくる音楽でした。ブルネロさんの指揮はとても分かりやすく、聴衆も感情移入しやすいと思います。後半のチェロの妙技については、もはや今更言及するに及ばず、ただただ素晴らしかったです。(60代、男性)


ほか、たくさんのご感想をありがとうございました。
いただきましたご感想につきましては、今後の参考とさせていただきます。
 

水戸芸術館音楽部門