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現代美術ギャラリーCONTEMPORARY ART GALLERY

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「ピピロッティ・リスト:Your Eye Is My Island―あなたの眼はわたしの島―」を振り返る

12月26日(金)~ オンラインのみ

水戸芸術館現代美術ギャラリーでは、2021年8月7日から10月17日まで、実験的な映像表現を探求するアーティスト、ピピロッティ・リストによる個展「ピピロッティ・リスト:Your Eye Is My Island―あなたの眼はわたしの島―」を開催しました。
本展は京都国立近代美術館を皮切りに(会期:2021年4月6日から6月20日まで)、日本では13年ぶりとなるピピロッティ・リストの大規模個展として開催されました。京都に次ぐ会場となった当館は、新型コロナウイルス感染症の再拡大による臨時休館に見舞われ、会期初日から9月19日まで展覧会の一般公開を見送ることとなりました※。再開館後は、入場人数制限や事前予約制の導入、場内の消毒など感染症予防の徹底に努め、残された会期中大変多くのお客さまにご来場いただきました。

会期の変更や感染拡大防止に伴う制限等により会場にお越しいただけなかった方にも、会場で作品を体験された方にも、本展やピピロッティ・リストの作品を見直すきっかけになればと思い、展覧会を振り返る評論や記録を公開します。

美学・表象文化論がご専門の星野太さんには、本展を「観客のコレオグラフィ」という観点から通観し、読み解いていただきました。空間、身体、オブジェと映像との関係をつぶさに捉えた展示写真は川村麻純さんに撮影していただきました。津田道子さんには、「知性だけでなく、身体の反応を感じながら知覚する」というリスト作品の鑑賞体験を短い記録映像のなかに収めていただきました。また、休館期間中「アーティストの声を届けたい」という気持ちをきっかけに開催したアーティストトークのアーカイブ配信も行います。

展覧会の準備から閉幕に至るまで、リストやスタジオメンバーと交わすメールの署名には、しばしば「drink enough water(水分を十分摂って)」や「smile once a day(一日一回笑顔を)」という短いメッセージが添えられていました。これらのささやかなメッセージは、液晶画面を介して遠く離れた受信者の心をくすぐり、わずかな温もりを与えてくれました。この「振り返り」のコンテンツもそのような温もりとともにみなさまに届けばさいわいです。

※事前予約日9月18日、19日は予約者に対して開場しました



星野太評「Open My Glade──映像インスタレーションと観客のコレオグラフィ」
美学・表象文化論がご専門の哲学者、星野太さんに、本展を振り返るテキストを執筆していただきました。
>こちらから

展覧会記録動画(約7分)
動画をとおして展覧会を振り返ります。
アーティストの津田道子さんを監督に迎え、音響によるゆるやかなゾーニング、映像と身体の交錯、視点の移動など、本展に特徴的な鑑賞体験を記録しました。
>こちらから

>会場MAP【pdf】


アーティストトーク(約30分)
新型コロナウイルス感染症の拡大により先行きが見えない状況のなか、不安な気持ちを少しでも和らげ、また展覧会への期待感に応えようと、ピピロッティ・リスト、そして作家スタジオのマネージャー、ニケ・ドレイヤーから提案され、急遽アーティストトークを開催しました。
トーク冒頭では作品が生み出されるスタジオから遠隔ツアーを敢行※。展示に使われる小道具、2021年11月に公開されたボイマンス・ヴァン・ベーニンゲン美術館収蔵庫「デポ」(オランダ・ロッテルダム)での屋外インスタレーションのマケット、ロックダウン中のリモートワークの様子など、作品が生み出される有機的な環境が垣間見えます。
また、トーク後半では、一部お客さまから寄せられた質問も交えながら作品から派生する様々なトピックについてインタビューを行いました。時代とともに移り変わるジェンダーの表象、視点の複数性、人間と映像メディアの関係についてお話いただきました。
※急遽実施したため一部動画や音声に乱れがあります。
>こちらから



【図録をお求めのお客さまへ】
本展図録は当館ミュージアムショップでは売り切れとなっております。
京都国立近代美術館ミュージアムショップアールプリュから店頭・通販にてお求めいただけます。詳しい購入方法は販売店へお問合せください。

開催情報

開催日

12月26日(金)~

開催時間

オンラインのみ

お問合せ

水戸芸術館(代表) TEL:029-227-8111