
現代美術ギャラリーCONTEMPORARY ART GALLERY
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ほんでたいわ部 アーティストが書いた本を読んでみる 建築編『くうきをつくる』を読む
2025年3月9日(日) 10:00~12:00
部活動は、「3人寄ればブカツの提案ができる」をルールに、当館現代美術センターを拠点にした市民主導のプログラム。ほんでたいわ部は、「知らなかった本と出会おう。そしてダイアローグ(対話)を通じて、より深く本を読んでみよう」をコンセプトに活動しています。
3月は、「アーティストが書いた本を読んでみる 建築編」と題して、建築家の青木淳さんの著書『くうきをつくる』(王国社、2024年)を読みます。
本書は「京都市京セラ美術館」(旧 京都市美術館) の改修設計に携わった著者の、2018年以降の新聞や雑誌に掲載した建築についての文章を中心にまとめたものです。
「建築とは、発注者や利用者・施工業者などみんなの力を合わせて空間や環境を変え、より良い「空気」を作ることだ」と考えてきた著者の建築論をみなさんで味わってみましょう。
著者の青木淳さんは磯崎新アトリエ勤務時に水戸芸術館を担当。
(参考:Tokyo Art Beat「磯崎新はこうして水戸芸術館を創った:建築家・青木淳の講演会+展示レポート」)
また、現在現代美術ギャラリーで開催中の「近藤亜樹:我が身をさいて、みた世界は」の展示構成を担当されています。
建築家の視点から、美術館の新たな楽しみ方が切り開かれる機会になるかもしれません。
ぜひ展覧会とあわせてご参加ください。
今回の読書会は、1冊の本を集まった参加者が分担して読むABD(アクティブ・ブック・ダイアローグ)形式で行います。その場に集まった参加者で一冊の本を分担して読み、対話を通して考えを深める読書会ですので、事前に書籍を用意したり、読了する必要はありません。気軽にご参加ください。
▼※ABD形式とは・・・
ABD (アクティブ・ブック・ダイアローグ)(R)とは、「1冊の本を分担して読み、要約して、プレゼン発表」、そして「パワフルな問いをベースにダイアローグする」という参加型読書会の方法です。一冊の本を参加者が分担して要約し、担当毎にプレゼン。続くダイアローグでは参加者同士が疑問や感想を述べあいながら、対話をとおした気づきや創発を生み出していきます。詳しくは、アクティブ・ブック・ダイアローグ協会へ http://www.abd-abd.com/
▼青木淳著『くうきをつくる』(王国社、2024年)
https://www.okokusha.com/products1-19
目次:
[Ⅰ]
・継ぎ目がないのに切れている
・像を重ねること
・青木淳は京都市京セラ美術館をどこに導くのか
・再生されたミュージアム巡礼
・ヴァンスの白昼夢
・東京物語
[Ⅱ]
・銀座という層の重なり
・表層は建築になりえるか
・たかが表層、されど表層
・ガラスによる帆のような柔らかさの実現
・愚鈍に惑う
・テンポラリーなリノベーション
・環境に働きかけるということ―芸大青木淳研究室の歩み
・見知った世界が見知らぬ世界に変貌する瞬間
・藝大陳列館について
[Ⅲ]
・原っぱの行方
・立原道造の「建築体験」
・純粋な言語遊戯、それをインテリアと言う
・磯崎新から引き継いだこと、断ち切ろうとしたこと
・先行モデルがないときに線を引く
・須賀敦子のくうき
[Ⅳ]
・表現領域の極小化への道―千葉学の建築
・「建築展」ではなく「上映会」として―中山英之の建築
・釜石市立唐丹小学校/唐丹中学校/唐丹児童館―乾久美子の建築
・地下鉄駅の劇場性について
・公共ってなんだろう
・くうきの本質
開催情報
会場
水戸芸術館現代美術ギャラリー ワークショップ室
開催日
2025年3月9日(日)
開催時間
10:00~12:00
対象
どなたでも
定員
5名程度
参加方法
人数把握のために事前申し込みを推奨、当日の状況によって当日参加も可。
件名に「ほんでたいわ部3月9日参加希望」と記して、次の①~④をatmcac@arttowermito.or.jpまでお送りください。
①氏名
②在住市町村名
③電話番号 ※当日連絡が取れる電話番号をご記入ください。
④備考欄
参加費
無料(ただし、近藤亜樹展の入場券が必要です)
お問合せ
水戸芸術館(代表) TEL:029-227-8111
【主催】
公益財団法人水戸市芸術振興財団