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【重要なお知らせ】

コンサートホール ATMCONCERT HALL ATM

  • 音楽

クリスチャン・ツィメルマン
ピアノ・リサイタル

2016年1月11日[月] 

11/27(金)に水戸芸術館にて行ったクリスチャン・ツィメルマン氏の記者会見レポートはコチラをご覧ください!

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ツィメルマンが探求するシューベルトの魂の軌跡

 「現代最高」と評されるピアニストの一人、クリスチャン・ツィメルマン。彼の弾くピアノの音色のあまりの美しさに、聴く者はたちまち魅了される。しかし、ツィメルマンの演奏はそこに留まらず、さらなる音楽の深淵へと向かう。精到な作品研究を行い、驚異的な情熱と繊細さで、曲のあらゆる細部に至るまで、徹底的に彫琢する。その徹底ぶりは、楽器の扱いにまで及び、ツィメルマン自身が調整したピアノが、世界中のコンサート・ホールに運び込まれ、しかも、演奏曲に合わせて、鍵盤アクションが使い分けられる。

 今回のオール・シューベルト・プログラムは、既にヨーロッパで大きな感動と熱狂をもたらしているのだが、ツィメルマンは、このプログラムのコンセプトについて、「シューベルト、その音楽の草創期から最晩年の魂の集大成にいたるまで」と語っている。冒頭に演奏されるのは、1970年代初頭にツィメルマンの母国ポーランドで再発見された、シューベルトが13歳の時に印刷されたと考えられている〈7つの軽快な変奏曲〉。そして、シューベルトが31歳で夭折する、そのわずか数週間前に作曲された3曲から成るピアノ・ソナタの連作から、今回は最後の2曲が演奏される。〈第20番〉は、前年に逝去したベートーヴェンへのオマージュという性格をもつ一方、最後の年に書かれたシューベルト作品の中では例外的なほど、明るく、穏やかな情趣をもつ大作である。そして、〈第21番〉はまさに、シューベルトのピアノによる「白鳥の歌」。「ベートーヴェン以後に書かれた最も美しいソナタ」とも評される、永遠の傑作だ。

【出演】
クリスチャン・ツィメルマン(ピアノ)

【曲目】
シューベルト:7つの軽快な変奏曲 ト長調
シューベルト:ピアノ・ソナタ第20番 イ長調 D959
シューベルト:ピアノ・ソナタ第21番 変ロ長調 D960

公演概要

会場

コンサートホールATM

開催日

2016年1月11日[月] 

チケット情報

料金

【全席指定】A席8,500円 B席7,000円 ユース(25歳以下)3,000円
16:30開場 17:00開演

本公演のチケットは完売いたしました。
キャンセル券等がありましたら、公演当日の朝9時30分より電話受付いたします。(10時を過ぎても残席がある場合はエントランスホール内チケットカウンターでも販売いたします)



チケットのお取り扱い
水戸芸術館(9:30~18:00、月曜休館)・エントランスホール内チケットカウンター・チケット予約センター TEL. 029-231-8000・ウェブ予約 http://arttowermito.or.jp/tickets/ticket.html (要登録)e+(イープラス)http://eplus.jp (PC・携帯)かわまた楽器店 TEL. 029-226-0351ヤマハミュージックリテイリング水戸店 TEL. 029-244-6661

お問合せ

水戸芸術館(代表)TEL:029-227-8111

プロフィール

ⓒKASSKARA/Deutsche Grammophon

クリスチャン・ツィメルマン

ピアノ
ポーランドのサブジェに生まれる。ショパン国際ピアノコンクールでのセンセーショナルな優勝(第1位だけでなく全ての特別賞を受賞した)により、1975年から彼は飛躍的に輝かしい音楽の 世界へと昇りつめることになるが、じきにその裏側も理解することになる。ある部分でシニカルな環境に5年間身を置いた後、このような人生は続けたくないと決心したという。型どおりのヴィルトゥオーゾのキャリアは追求するに値しないように思えたのである。
しかし現実は違った。18ヵ月後、ほぼ同時期にヘルベルト・フォン・カラヤンとレナード・バーンスタインが彼を呼び寄せた。1年後、小澤征爾とキリル・コンドラシンが彼の扉をたたいた。その後ピエール・ブーレーズとの長い付き合いが始まり、最終的にはボストン、シカゴ、ロサンゼルス、クリーヴランド、ベルリン、ウィーン、ロンドン、アムステルダムといった偉大なオーケストラとの録音をすることになった。その録音の多くは音楽評論の世界で数多くの賞を受賞している。
今日に至るまでツィメルマンは文字通り世界中のあらゆる著名なオーケストラ(数にして100以上)や合計134名の指揮者と共演を重ねている。また彼は、自ら一つのオーケストラを作り、率いた。1975年から今日まで、例えばニューヨークで50回(エヴリー・フィッシャーホールとカーネギーホールの2ヵ所のみ)、アムステルダムのコンセルトへボウでは42回(そのうち19回はピアノ・リサイタル)、パリでは48回、ロンドンでは50回以上演奏している。この間、日本においてはピアノ・リサイタルを240回行い、そのうち少なくとも4分の1は東京とその近辺で32種類のプログラムを演奏している。
さらに彼はそのキャリアにおいて、多くの国際的な賞や栄誉に輝いた。例えばフランスのレジオン・ドヌール勲章、イタリアのキジアーナ音楽院賞、デンマークのレオニー・ソニング音楽賞(当時最年少受賞者)、最高の賞である「レコード・オブ・ザ・イヤー」を含む複数のグラモフォン・アワード、8回のエジソン音楽賞、複数回のドイツ・レコード賞、それにさまざまなグランプリ・ドゥ・ディスク賞、ディアパソン・ドール賞の他、多数のものがある。
彼のレパートリーは公開演奏されたものだけでも422曲にものぼり、習得した曲数はこの数倍にもなる。コンサート活動のかたわら、1996年から2004年までの間、バーゼル音楽院の教師として教育活動にも打ち込んだ。
1981年以来、ツィメルマンはスイスに暮らしており、1990年代にはニューヨークに、そして2005年以降は東京にも拠点が増えた。 世界に目を開いている好奇心旺盛なアーティストは、この3大陸の異なった文化を体験し、経験することは非常に自身を豊かにすることだと感じている。
彼は、自分のまわりで長い年月をかけてゆっくりと育まれた自分の聴衆の質の高さをこの上ない幸運だと思っており、これだけは世界中のどのアーティストとも交換したくないと考えている。全ての演奏は、これまでそうだったように、彼自身とその聴衆との親密な出会いであると理解する。聴衆の誰かが彼の演奏会を録音し、それをインターネット上で公開するようなことは、彼のアーティストとしての誠実さを著しく傷つけることになるということが、おわかりいただけるだろう。どうか、クリスチャン・ツィメルマンという人間とアーティスト個人の権利を尊重し、音楽や映像を記録する装置の使用はご遠慮いただくようにお願いしたい。
2013年は、1月にルトスワフスキ生誕100年記念として、パーヴォ・ヤルヴィ指揮/パリ管弦楽団、エサ=ペッカ・サロネン指揮/フィルハーモニア管弦楽団と共演。3月には、バーデンバーデンのイースター音楽祭でサー・サイモン・ラトル指揮/ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団とブラームスのピアノ協奏曲で共演し大成功をおさめ、各メディアが大きく取上げた。また、9月には、サー・サイモン・ラトル指揮/ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団とレコーディング、ワルシャワの秋音楽際でワルシャワ・フィルとルトスワフスキのピアノ協奏曲で共演し、絶賛を博した。またポーランド復興勲章を叙勲した。
水戸芸術館では、1997年にハイドン、ブラームス、シューベルト作品によるリサイタルを開催しており、今回はおよそ19年ぶりのステージとなる。