原田禎夫(チェロ)&加藤洋之(ピアノ)デュオ・リサイタル
2021年9月19日(日) 14:15開場 15:00開演
【チケット販売停止のお知らせ】
水戸芸術館では、「水戸市新型コロナウイルス感染症対策本部」の方針を受け、現在発売中の本公演のチケット販売を下記の日時をもって停止いたしますので、お知らせいたします。
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チケット販売停止日:9月16日(木)18時00分
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※演奏会自体は新型コロナウイルス感染症予防対策を行ったうえで予定通り実施いたします。
※臨時休館中のため、公演当日は10時より開館致します。当日券の販売も行いません。
お客様には大変ご不便をおかけいたしますが、何卒ご理解賜りますようお願い申し上げます。
公演は以下の内容で開催いたします。
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原田禎夫&加藤洋之 デュオ・リサイタル
大作曲家ベートーヴェンを求める旅へ
ベートーヴェンはチェロという楽器に恋をしていたのではないだろうか。ピアノと即興演奏の名手として音楽家人生のスタートを切ったベートーヴェンは、落ち着いた佇まいのチェロという楽器に、憧れのような感情を抱いていた。だからこそ、〈英雄〉や〈ラズモフスキー第1番〉など偉大な傑作の主題提示をチェロにゆだねたのだろう。だからこそまた、先輩作曲家であるハイドンもモーツァルトも1曲も手がけなかった〈チェロ・ソナタ〉というジャンルに、5曲もの傑作を残したのだろう。
東京クヮルテットで30年間チェロを弾き、現在は後進を育てる傍ら、水戸室内管弦楽団の中核メンバーとしても活躍を続ける原田禎夫が、あらためて〈チェロ・ソナタ〉の最高峰にいどむ。共演には、ソリストとして、また室内楽奏者として国際的に活動し、原田禎夫との共演歴も20年以上に及ぶピアニスト、加藤洋之が選ばれた。
プログラムを見ると、ベートーヴェンの〈チェロ・ソナタ〉の集大成ともいえる作品102の2曲(〈第4番〉と〈第5番〉)を始めと終わりに置き、間に20代の若さで書かれた〈第2番〉が挿まれている。まるで大作曲家の円熟期と青年期の創作を行き来する旅のようなプログラム。20年の間に、作曲の筆の運び方は大きく変化した。しかし、チェロという楽器に対する憧れのような感情は、いずれの作品からも等しく感じ取れはしまいか。
新型コロナウイルスの脅威により、人と人とが直接的にふれあうことが難しくなって、久しい。しかし、音楽という不思議な現象は、時空を超えて偉大な芸術家のたましいに触れることを可能にしてくれる。原田禎夫と加藤洋之のデュオに導かれ、大作曲家ベートーヴェンを求める旅へと出かけよう。
【出演】
原田禎夫(チェロ)
加藤洋之(ピアノ)
【曲目】
オール・ベートーヴェン・プログラム
チェロ・ソナタ 第4番 ハ長調 作品102の1
チェロ・ソナタ 第2番 ト短調 作品5の2
チェロ・ソナタ 第5番 ニ長調 作品102の2