オルガン・レクチャーコンサート Vol.4
バッハが歩んだ道 ~その生涯とオルガン音楽~コーディネーター:室住素子
2022年1月30日(日) 18:30開場 19:00開演
2020年秋にスタートしたオルガン・レクチャーコンサートも、いよいよ4回目をむかえます。前回(10月3日)は、「バッハへの道〜バッハに影響を与えた10人~」のタイトルで、バッハ以前のオルガン音楽を、椎名雄一郎さんのお話と演奏で辿りました。スクリーンには、ヨーロッパ各地のオルガンや古い楽譜に加えて、街並みやお菓子なども映し出され、まるで、時空を超えた世界旅行のようでした。
今回は、バッハの生涯に沿って音楽をたどります。よく聴かれる名曲は、どんな時代に書かれたのでしょう。より良い職場を求めて戦い続けたバッハの、人間性に触れるエピソードも織り込みながら、再び椎名雄一郎さんが、演奏とお話を聴かせてくださいます。ぜひご来場賜り、より深くバッハの音楽世界へ入りこむ旅を、ご一緒にお楽しみください。
コーディネーター 室住素子
講師からのメッセージ
バッハは生涯を通じてオルガン作品を作曲しました。近年のバッハ作品研究では、バッハに影響を与えた作曲家、作品が詳細に調査研究されています。特に初期の作品ではバッハの音楽的成長と他作曲家の作品との関係が徐々に明らかになってきました。バッハのオルガン作品は200曲以上残されています。これらの作品の作曲様式を中心に並べ直すと、バッハがどのような作曲家の作品を知り、またそれを手本として自作品を仕上げていったのか、間近で見ているように理解できます。今回は最新のバッハ研究から、バッハのオルガン作品によって彼の生涯をたどり、またバッハが各時代にどのような音楽に興味をもち、音楽的才能を開花させていったのか、楽譜資料、当時の楽器等も紹介しつつ演奏します。
椎名雄一郎
【講師・演奏】椎名雄一郎(オルガニスト)
【曲目】
○兄ヨハン・クリストフの元で
幻想曲 ハ長調 BWV570
アルビノーニの主題によるフーガ ハ長調 BWV946
○師ゲオルク・ベーム
前奏曲とフーガ ハ長調 BWV531
○アルンシュタットの若きバッハ
いと高き神にのみ栄光あれ BWV715
トッカータとフーガ ニ短調 BWV565
○詩人バッハ
《オルガン小曲集》より 古き年は過ぎ去り BWV614
○イタリア音楽の影響
トッカータとフーガ ニ短調〈ドーリア調〉BWV538
○フランス音楽の影響
幻想曲 ハ短調 BWV562
○ケーテンよりハンブルク?
幻想曲とフーガ ト短調 BWV542より フーガ
○ライプツィヒのバッハ
《ライプツィヒ・コラール》より〈いざ来ませ異邦人の救い主よ〉BWV659, 661
○コラールとイタリア音楽
《シューブラー・コラール》より〈目覚めよと呼ぶ声聞こえ〉BWV645
○バッハ・オルガン音楽の集大成
前奏曲とフーガ ロ短調 BWV544