オルガン・レクチャーコンサート Vol.5
オルガニスト セザール・フランクの肖像~生誕200周年を迎えて~コーディネーター:室住素子
2022年9月10日(土) 18:30開場 19:00開演
パイプオルガンは、バロック音楽のための楽器と考えている方は多いかも知れません。しかし、ロマン派の音楽が、強弱やテンポを変えて自由に歌い始めた19世紀、オルガンの機能にも変革が加わり始めました。その時代にパリでオルガニストとして活躍したセザール・フランクは、その変革を生かしつつ、自分の音楽を紡いでいきました。いったい、どんな音楽なのでしょうか。彼の生誕200年にあたる今年、多くのオルガニストの尊敬を集める今井奈緒子さんの演奏とお話で、レクチャーコンサートをお楽しみください。
コーディネーター 室住素子
講師からのメッセージ
今年の9月8日、つまりこの演奏会の2日前がグリニ350回目の誕生日にあたります。フランス古典期のオルガン作品における伝統的な形式を豊かに用い、オルガンの音色をひときわユニークに歌わせたグリニの生誕から150年を経て、セザール・フランクがベルギーで生を受けます。パリに進出した彼が出会ったのは、名匠カヴァイエ=コルの手になる、古典期とは異なる響きを持ったオルガンでした。「私の新しいオルガン?それは1台のオーケストラだ!」という言葉の示すように、それはこの楽器に、ダイナミクスの自在な変化とシンフォニックな響きを与えるものだったのです。後年フランクが手がける交響曲には、オルガニストであった彼の経験と技法が歴然と現れます。時は隔たり楽器の様式は異なれど、その生涯のほとんどを教会のオルガニストとして過ごしたグリニとフランクに共通するものは、深い宗教性が醸し出す厳かさと気品であると思います。
今井奈緒子
【講師・演奏】今井奈緒子(オルガニスト)
【曲目】
グリニ:賛歌 ‟舌よ歌え”
フランク:〈3つのコラール〉より コラール第2番 ロ短調 M.39
〈6つの作品〉より 交響的大曲 嬰へ短調 M.29
セット券について(枚数限定)
「オルガン・レクチャーコンサート Vol.5」A席(3,000円)1枚と
「ミシェル・ブヴァール オルガン・リサイタル」A席(4,000円)1枚が
6,000円でお求めいただけるお得なセット券です。
ミシェル・ブヴァール オルガン・リサイタル 2022年11月13日(日)19:00開演
全席指定:A席 4,000円、B席 3,500円、U-25(25歳以下)1,500円
J.S.バッハ:G線上のアリア フランク:前奏曲、フーガと変奏/コラール第3番 ほか