ディオティマ弦楽四重奏団
Quatuor Diotima
プロフィール
1996年にパリ国立高等音楽院の卒業生たちが結成。現在世界で最も重要なアンサンブルの一つとして活躍を続けている。
カルテットの名称はヘルダーリンの小説『ヒュペーリオン』の中で主人公が熱烈に愛した女性の名前から、そしてノーノの弦楽四重奏曲〈断章、静寂、ディオティマへ〉からとられており、二重の音楽的意味が込められている。
ピエール・ブーレーズ、ヘルムート・ラッヘンマンなど20世紀後半の偉大な作曲家たちと密接な関わりを持ってきた。また細川俊夫、ミロスラフ・スルンカ、アルベルト・ポサダス、マウロ・ランツァ、ジェラール・ペソン、レベッカ・サンダース、トリスタン・ミュライユなど現代の重要な作曲家たちに作品を委嘱してきた。
また19世紀と20世紀の傑作、とりわけベートーヴェン、シューベルト、新ウィーン楽派、ヤナーチェク、ドビュッシー、ラヴェル、バルトークなどに新しい光を投じている。
これまでにバルトークの弦楽四重奏曲全6曲(Naïve)、新ウィーン楽派作品集(Naïve)、ピエール・ブーレーズ〈弦楽四重奏のための書〉最終稿(Megadisc)など多数のCDをリリース。各国の批評家たちから賞賛され、フランスのディアパソン・ドールなど数々の賞を受賞。また、ナイーブ・レーベルと専属契約を結び、16年から現代の主要な作曲家の作品を集めた「ディオティマ・コレクション」の発売を開始している。
21-22シーズンは100周年を迎えるドナウエッシンゲン音楽祭、アムステルダムのムジークヘボウ、ストックホルム・コンサートホール、ブリュッセルのパレ・デ・ボザール、ハンブルクのエルプフィル、リンツのブルックナー音楽祭、シュトゥットガルトのリーダーハレなどに出演。またシカゴ大学の名誉あるアーティスト・イン・レジデンスとしても活動を開始。2018年にはフランス文科省よりヨーロッパ文化遺産賞を授与されている。
閉じる