
© Michiyuki Ohba
加藤訓子
Kuniko Kato
マリンバ
プロフィール
日本を代表する世界的パーカッショニストとして、卓越した技巧と深い音楽性で聴衆を魅了し続けている。バッハから現代作品に至るまで幅広いレパートリーを誇り、特にスティーヴ・ライヒ作品の解釈は国際的に絶賛されている。グラモフォン誌はその演奏を「圧倒的な精度と清冽な美しさを併せ持つ」と評し、BBC Music Magazine も「打楽器芸術の地平を刷新する」と賞賛した。ソリストとして世界各地の主要音楽祭やホールに登場し、またマリンバ独奏によるバッハ演奏では、豊かな響きと緻密な構築力で新たな境地を切り拓いた。さらに現代作曲家たちとの協働や新作委嘱にも積極的に取り組み、パーカッション音楽の可能性を拡張している。教育者・プロデューサーとしても精力的に活動し、主宰する「inc.」プロジェクトを通じて次世代を育成しつつ、音楽と社会を結びつける試みを展開している。加藤訓子の歩みは、常に探求と革新に満ち、打楽器の未来を切り開く旗手として揺るぎない存在感を放っている。
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