
©Marco Borggreve
ルドルフ・ブッフビンダー
Rudolf Buchbinder
ピアノ
プロフィール
ルドルフ・ブッフビンダーは現代を代表する伝説的な演奏家のひとり。その演奏は、60年を超える輝かしい足跡に裏打ちされた、精神性と自発性とが融合した稀有なものである。知的な解釈と自由な音楽は、世界中で称賛されている。とりわけベートーヴェン作品の解釈は模範としての評価を確立している。世界中でベートーヴェンのピアノ・ソナタ全曲演奏を60回以上行っており、何十年にもわたって作品の解釈の発展に貢献してきた。また、ザルツブルク音楽祭において、ひと夏でベートーヴェンのピアノ・ソナタ全曲を演奏した初めてのピアニストでもある。ベートーヴェン生誕250周年にあたる2019/20年のシーズンには、ウィーン楽友協会が150年の歴史上初めて、ベートーヴェンのピアノ協奏曲全曲を演奏する栄誉をブッフビンダーに与えた。この未曾有の挑戦の共演者は、ネルソンス指揮ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管、ムーティ指揮ウィーン・フィル、ヤンソンス指揮バイエルン放送響、ゲルギエフ指揮ミュンヘン・フィル、ティーレマン指揮シュターツカペレ・ドレスデンである。レコーディングでもバッハから現代音楽に及ぶまで数々の名盤を残しており、2019年にはドイツ・グラモフォンと専属契約を結び、ベートーヴェンのソナタ全集、上述の5つのオーケストラとの協奏曲全集もリリースし、いずれも絶賛されている。ウィーン・フィル、ウィーン楽友協会、ウィーン響、そしてイスラエル・フィルの名誉団員。シュターツカペレ・ドレスデンの名誉賞を授与された初めてのソリストでもある。また、グラーフェネック音楽祭芸術監督を2007年の創設以来務めている。著作に自伝「ダ・カーポ」と「私のベートーヴェン―巨匠との生涯」、「ラスト・ワルツ」がある。
閉じる