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これまでのダイジェスト映像を公開!

  • 〈夏の陣ダイジェスト〉

  • 〈青春篇オープニング映像 夏の陣/冬の陣ダイジェスト〉

INTRODUCTIONイントロダクション

きっかけは手詰まりから

2020年秋、コロナ禍真っ最中、なんとか音楽劇「夜のピクニック」を上演したものの、その年のほとんどの公演はキャンセル、それ以降も東京からやってくる人材を当てにした企画は立て難く、先が全く見えない状況でした。もちろん県内のアーティストたちもほとんど仕事がなく、仕事場どころか人前でやって見せる機会すら失われていました。そうしたアーティストに寄り添えることはできないか、というのがこの企画の始まりです。

スタートも手探りから

地元茨城を盛り上げようと頑張っている安達勇人さんと知り合ったこともあって、そんな若者が茨城を盛り上げるための同世代の仲間探しをモチーフにすれば、演劇以外の人材も登場させられる連続した物語が作れるだろうと考え、当たるを幸いに県内アーティストを訪ね始めました。そしてその集まったアーティストが最終的に目指すものは、「やっぱ、舞台化じゃない? しかもミュージカルで!」というフリートークの発言そのままにそれを目指すことになりました。というわけでタイトルも『目指せ“ミュージカル水戸黄門”?』と決まったわけです。今思うと、思い切りが良いというのか、アバウトというのか不思議なスタートでしたが、あの時ならではのアイデアと決断だったのです。

ジャンルを超えた素敵な
アーティスト
との出会い

思わぬ形で始まった企画ですが、出会ったアーティストたちの凄いこと。講談師・マジシャン・ストリートダンサー・津軽三味線・尺八・アイドル・ミュージカル俳優・舞台俳優…、その才能が舞台に結集した時の弾け方もハンパじゃありません。コロナでもなかったらこうした出会いもなかったでしょうが、フィールドが違うとはいえ未来を拓こうと頑張っている若いアーティストたちの姿には、何度も元気づけられました。幸い三度にわたる仲間探しの旅も終わり、奇しくもコロナが一段落した本年2023年の終わりに、その力を結集したオリジナル作品「ミュージカル水戸黄門」を上演するほど成長できました。

新しい時代を作る
狼煙のろしとして

若き光圀の青春の葛藤が、次の時代を確実に担う茨城の若きアーティストたちの力で、見事に蘇ります。「コロナ禍でもどっこい負けません」と燃えあがった炎が、「コロナ後、俺たちが未来を創るぜ宣言」となる狼煙のような作品となりました。
気合もたくさん、エンタメもたっぷり、そして未来への希望もたくさん入った「目指せ、“ミュージカル水戸黄門?”」の集大成、どうぞ見届けてやってください。

井上 桂(企画・脚本 前・水戸芸術館ACM劇場芸術監督)

STORYストーリー

前年最愛の恋人を亡くした十八歳の光圀は、その形見を彼女の故郷に供の者と一緒に届けた帰り道、完成間もない日光東照宮をお忍びで詣でていた。日光街道は東照宮を詣でる旅人で賑わっていたが、なぜか光圀主従そっくりな格好の二人組や、ちりめん問屋の陽気な老人も旅していた‥。出会うわけのない三者三様の旅人たちだったが、街道を牛耳る代官の悪だくみが意外な出会いと事件を引き起こすのだった‥。光圀は果たして事件を乗り越えられるのだろうか?

ARCHIVEアーカイブ

夏の陣
(令和3年度7月-8月上演)

演劇の分野の才能だけでなく、全国や海外で活躍する講談師・マジシャン・ストリートダンサーにご参加いただきましたが、彼らの魅力をふんだんに盛り込んだショーアップされた舞台となりました。物語は、名君と言われた水戸光圀(水戸黄門)は、実は若い時にグレてやんちゃだったという史実を踏まえ、そんな若き水戸光圀の青春の一風景をミュージカルに出来ないかと動き出す若者たちの姿を描いています。実現へのヒントも見つかり、そのために必要な人材探しに出かけるところで物語は終わります。

冬の陣
(令和3年度12月上演)

冬の陣では、『ミュージカル 水戸黄門』の上演に必要な人材探しの旅が描かれました。茨城県は全国で活躍する素晴らしいストリートダンサーに加え、津軽三味線も盛んで全国トップレベルの素晴らしい奏者も多く輩出しています。そうした人材をメンバーに迎え、物語はやんちゃだった若き光圀が、吉原の花魁・胡蝶の導きにより、人生を見つめ直すきっかけに迫ります。

光圀青春ロマンス
(令和4年9月上演)

『ミュージカル 水戸黄門』を彩るヒロインにして最後のパーツとなる人物がいよいよ登場します。ようやくメンバーが揃ったところで、本編となる物語が展開し始めます。若き光圀に名君としての指針を与えたのは誰だったのか…。その隠れた伝承を掘り起こします。世間知らずの若き光圀が出会った意外な人物とは…。

未来サポートの歩み

2014年に始まった未来サポートのプロジェクトは、茨城にゆかりのあるアーティストの発掘と舞台出演の機会の提供だけでなく、地域が誇りに思うべき先人や取り組みを舞台化して、大きな成果を挙げてきました。2020年には装いを新たに、「茨城の魅力は若者だ」という視点で、ジャンルの枠を飛び越えて様々なコラボ―レーション現場を創作。改めて茨城県の魅力を発信する企画としてスタートしました。

CASTキャスト

  • 安達勇人歌手・俳優・声優

  • 加藤良輔歌手・俳優

  • 神田真紅講談師

  • ICHILockingダンサー

Jungle Mover

TAKUとSHO-HEYで結成したダンスユニット。2021年夏に開催されたJAPAN DANCE DELIGHTvol.27finalでは、第3位を獲得。茨城を代表するユニット。

  • TAKUHipHopダンサー

  • SHO-HEYHipHopダンサー

IB6 side

「JAPAN DANCE DELIGHT」で特別賞、「TOKYO DANCE DELIGHT」では3位、また東日本ストリートダンスコンテスト「GRANDSOUL」で4連覇達成など輝かしい功績を刻む。茨城6国沿いから発信し続ける、バファリンとAOIからなるPOPダンスチーム。昨年からスポーツブランドFILAが設立したFILA DANCE CREW(FDC)に公式エバンジェリストとして参加。

  • バファリンPOPPINGダンサー

  • AOIPOPPING・HIPHOPダンサー

  • 高根正樹俳優・アイドル

  • 小林祐介俳優

  • 草彅智文俳優

  • 青木志穏女優

  • 塚原ゆうきマジシャン

  • MAHOJazz・waackダンサー

  • ティンティンHIPHOPダンサー

  • 小林鈴勘尺八奏者・作曲家

  • はなわちえ津軽三味線奏者

STAFFスタッフ

  • 構成・脚本井上 桂(前・水戸芸術館演劇部門芸術監督)

  • 構成・演出橋本昭博

音楽:
片野真吾
美術:
平山正太郎
照明:
中川隆一
音響:
百合山真人
映像:
松澤延拓
衣裳:
阿部美千代
ヘアメイク:
中原雅子
ステージング:
高城信江
殺陣:
亀山ゆうみ
所作指導:
相澤まどか
演出助手:
鳥居和真
宣伝美術:
早田二郎
制作:
髙比良理恵、児玉ひろみ
舞台監督:
野口 毅

スーパーバイザー:
小佐原孝幸
水戸芸術館演劇部門芸術監督:
岡本由紀夫
協力:
Dance Association Seeds/GRANDSOUL
企画・制作:
水戸芸術館ACM劇場
主催:
公益財団法人水戸市芸術振興財団

INFORMATION公演情報

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