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2017-09-06 更新

楽器にも注目!ジョルディ・サヴァール・トリオ「ケルティック・ヴィオール」

9月15日(金)19:00開演のジョルディ・サヴァール・トリオ「ケルティック・ヴィオール」。“古楽界のレジェンド”サヴァールがケルト音楽を弾きまくる、というだけでとんでもなくワクワクするコンサートですが、彼らが携えてくる楽器にもぜひご注目いただきたいと思います。

 

【ヴィオール】
ヴィオラ・ダ・ガンバ(「脚のヴィオラ」の意)のこと。サイズ・音域によりいくつかの種類があり、脚で支える楽器という意味で同じタイプの楽器を「ヴィオール属」と呼びます。(ちなみに、「腕のヴィオラ」という意味のヴィオラ・ダ・ブラッチョは、ヴァイオリン、ヴィオラ、チェロといった「ヴァイオリン属」に発展していきます。)

今回サヴァールは2種類のヴィオール(リラ・ヴィオールとトレブル・ヴィオール)を持ってきます。その楽器そのものの写真というわけではありませんが、下の写真を見ればその大きさの違いを実感していただけると思います。

  

いずれも弦の数が多いのが特徴です(ヴァイオリン属は基本的に4本ですが、ヴィオール属は6~7本あります)。重音奏法がたやすく、音楽に独特の厚みがもたらされます。

 

【アイリッシュ・ハープ】
12世紀ごろからアイルランドで用いられていたハープ。ケルティック・ハープとも呼ばれます。ダブル・アクション・ペダルを備えた現代のハープに比べると、小ぶりですね。

アイリッシュ・ハープと言えば、盲目の奏者で“アイルランド最後の吟遊詩人”とも呼ばれるターロック・カロラン(1670~1738)が有名です。今回のコンサートでもカロランの作品が何曲か取り上げられます。

 

【プサルテリ】
14~15世紀に愛用されたツィター型の撥弦楽器。厚い木の板にたくさんの弦が張られています。のちに、これに鍵盤機構が施された楽器がハープシコード(チェンバロ)になりました。

 

【バウロン】
アイルランドの伝統的なフレームドラム。ボラーンとも呼ばれます。