2019-03-07 更新
水戸芸術館の設計者である建築家の磯崎新さんが、プリツカー賞を受賞されました。
撮影:田澤純
「建築界のノーベル賞」ともいわれ、優れた建築家に贈られるプリツカー賞の今年の受賞者に、水戸芸術館の設計者で国際的な建築家の磯崎新さんが選ばれました。
磯崎 新
1931年大分市生まれ。1954年東京大学工学部建築学科卒業。1963年磯崎新アトリエを設立。以後、国際的な建築家として、群馬県立近代美術館、ロサンゼルス現代美術館、バルセロナオリンピック競技場などを設計。近年では、カタール国立コンベンションセンター、ミラノアリアンツタワー、上海シンフォニーホール、湖南省博物館、中央アジア大学、中国河南省鄭州市の都市計画などを手がける。世界各地の建築展、美術展のキュレーションや、コンペティションの審査委員、シンポジウムの議長を務める。代表的な企画・キュレーションに「間-日本の時空間」展(1978-81)、ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展日本館コミッショナー(第6回~8回)、同展日本館展示「亀裂」で金獅子賞受賞(1996)、建築思想の国際会議「ANY会議」を10年に渡り企画(1991-2000)。著書に『建築における「日本的なもの」』(新潮社、MIT Press) 、過去50年間に渡り書いてきた文章を編集した『磯崎新建築論集』(全8巻、岩波書店)など多数。建築のみならず、思想、美術、デザイン、文化論、批評など多岐にわたる領域で活躍。2019年「プリツカ―賞」受賞。
>プリツカー賞公式サイトはこちら
日本のみならず、ロサンゼルスやバルセロナなど、世界各地で公共施設を手がけてこられた磯崎新氏。音楽・演劇・美術の、芸術の各分野がクロスオーバーしあう水戸芸術館は、水戸の芸術活動の拠点として、また世界に向けてその活動を発信する場所として、磯崎新氏の設計により建設されました。1990年3月に開館し、来年の春には開館30周年を迎えます。
当館の設計に関する理念は以下からお読み頂けます。
>芸術館設計に対する基本理念 磯崎 新
各種メディアでも報道されました。
https://casabrutus.com/architecture/99243
https://www.asahi.com/articles/ASM3603CLM35UCLV00Z.html
https://www.cinra.net/column/201903-isozakiarata
https://www.sankei.com/life/news/190306/lif1903060034-n1.html