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2022-06-27 更新

【フォトレポート】荒井良二&野村誠ワークショップ「絵で、音で、遊ぼう!たいようオルガンのせかい」開催!

6月11日(土)に水戸芸術館で、荒井良ニさん(絵本作家)と野村誠さん(作曲家)を講師に迎えて、子ども向けワークショップ「絵で、音で、遊ぼう!たいようオルガンのせかい」をおこないました。
 

噴水の前で記念写真!
 
午前中は、荒井良二さんを講師に迎えて、絵の時間です。小学校1~3年生の子どもたち約20人の前に広げられたのは、幅10m2本の大きなシート。こちらにアクリル絵の具で絵を描いてもらいます。参加者の皆さんへの共通の約束事は、それぞれが担当する部分に、絵本のキャラクターである「ゾウバス」と、隣の人につながるような道を描いてもらうこと。最初は少し遠慮気味だった子どもたちも、荒井さんが、筆のみならず手指を大胆に使って描き始めると、どんどん自由が描き方に!真っ白いシートに、それぞれが調合した多彩な色彩が広がっていきました。
 















荒井さんも子どもたちも、手がどんどんカラフルに‥!




 
お昼が近づく頃には、一人一人の世界観はありながら、横のつながりも自然にできていて、観る者が元気をもらうような大作が生まれました。



 
いつのまにか、野村さんの白シャツもキャンバス状態に‥(!)
 
 
 
午前の部終了後は、翌日の「小さな聴き手のためのコンサート たいようオルガン」会場での展示に向けて準備!荒井さんは、絵の具の余分な水分を取り除いたり、余白に丁寧に手を入れたりなど、アフターケアに時間をかけてくださいました。 
 

 
午後は、野村誠さんを講師に迎えての音楽の時間。子どもたちは野村さんのピアノと一緒に、自由に音を鳴らしてみるところから始めました。晴れていたり、雨が降ったり、月が出てきたり…など、野村さんが『たいようオルガン』の様々な場面を歌ったり、多彩なフレーズを奏でたりしていると、子どもたちがかき鳴らす音にも次第に表情が生まれていきました。 
 





 
後半には、ワークショップ会場を飛び出して、芸術館内のホールや広場へ。音を出しながら練り歩くさまは、まるでハーメルンの笛吹きのようでした。




ゾウバスに乗ってお出かけしている気分。「のりたい人、手をあげて~!はーい!」
 




最後には、保護者の皆さんにも会場に集まっていただき、野村さんと子どもたちによる即興セッションを披露しました。そして完成した絵もじっくりご覧いただきました。
子どもたちの表情も、どこか誇らしそうに輝いていました。
 



 

こうして、ワークショップは無事終了!
あらためて、子どもたちの可能性は無限大であることを感じることができた1日となりました。講師の荒井良二さんと野村誠さん、参加者の皆さん、ありがとうございました。
 


翌日の「小さな聴き手のためのコンサート たいようオルガン」会場での展示風景がこちらです!





 

文:高巣真樹(当館音楽部門学芸員) 
写真:仲田絵美(ワークショップ)、田澤純(公演会場での展示風景)