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2022-08-10 更新

「湯浅譲二の肖像」お客様からのご感想

湯浅譲二の肖像
2022年7月9日(土)公演


湯浅譲二さん(左)とナビゲータ―役の片山杜秀さん(右)

第二次世界大戦後に活躍する作曲家の創作の軌跡を辿る「作曲家の肖像」シリーズ。今回は、湯浅譲二氏の創作を、同氏の企画・構成の下に、紹介させていただいた。今年8月に93歳になられる湯浅さんは公演当日もお元気な姿を見せられ、作曲をはじめた頃や実験工房時代の思い出などを聴衆にお話しされた。

出演者は、高橋アキさん(ピアノ)、工藤あかねさん(ソプラノ)、木ノ脇道元さん(フルート)、内山貴博さん(フルート)、尾池亜美さん(ヴァイオリン)、山澤 慧さん(チェロ)、安江佐和子さん(パーカッション)、藤元高輝さん(指揮)、磯部英彬さん(エレクトロニクス)、片山杜秀さん(ナビゲーター)という精鋭10名。1960年代の電子音楽作品、1980年代~1990年代の器楽・室内楽作品、そして2000年代の声楽作品までが紹介された。

アンコールは、東日本大震災に接して作曲され、故郷である福島で初演されたメゾ・ソプラノとピアノのための〈おやすみなさい〉。湯浅氏の希望の「うた」が、心地よい余韻となって私たちの心を捉えた。


〈相即相入〉
木ノ脇道元さん(フルート・左)、内山貴博さん(フルート・右)


〈内触覚的宇宙Ⅱ〉
高橋アキさん(ピアノ)


〈ソリテュード・イン・メモリアム T. T.〉
尾池亜美さん(ヴァイオリン)、山澤 慧さん(チェロ)、高橋アキさん(ピアノ)


〈「Do you love me?」から〉
工藤あかねさん(ソプラノ)


〈序破急〉
藤元高輝さん(指揮)、尾池亜美さん(ヴァイオリン)、木ノ脇道元さん(フルート)、山澤 慧さん(チェロ)、高橋アキさん(ピアノ)、安江佐和子さん(パーカッション)



公演後、たくさんのご感想が寄せられましたので、ご感想の一部をご紹介いたします。

〈お客様からのご感想〉
◆最高の一言です。このようなコンサートが水戸で開催されるのは誇らしいです。サントリーホールのサマーフェスティバルのように毎年シリーズで開催してほしいです。(30代・男性)

◆前回(「1964音風景」公演、2021年)に引き続き、作曲者本人をまじえてのプログラム構成が、とてもよかったです。片山氏のナビゲートも鑑賞する上でのよいガイドになりました。前半最後の曲(〈ソリテュード・イン・メモリアム T. T.〉)では、昨日の事件(安倍晋三元首相の銃撃事件)もあり、レクイエムとして聴こえました。湯浅氏のご健康を祈ります。(60代・男性)

◆30年前、(音楽大学の)作曲科の友人に誘われて聴講した先生のお話しを思い出しました。鉱物の結晶のような美しい音世界を体験することができました。高橋アキ先生のピアノの音に感謝してます。昨日のニュースの衝撃をやわらげてくださった気がします。演奏家のみなさま、素晴らしかったです。片山先生の熱意あるお話し、ありがとうございました。おしゃれなアンコール、ありがとうございました。(女性の方)

◆作曲家、演奏家、解説者、聴衆、ホールが一体となり、そこで生み出される音に耳を傾けていた。解説もあったので、初めて触れる音楽も、(自然な)呼吸をもって、聴くことができた。素晴らしい演奏会で、とても豊かな時間を過ごしました。同時代の作品をこのように積極的に取り上げてほしい。(30代・男性)

◆まず、湯浅先生の元気なお姿とお声を聞くことができ、胸がいっぱいです。これからも、ぜひ、日本のクラシック音楽界の歩みについて、様々なお話を聞かせていただきたいです。片山さんの博識と情熱と優しさにあふれたナビゲーションも素晴らしく、理解を深めながら、コンサートを楽しむことができました。演奏者の方々の素晴らしさは言うまでもありません。(40代・女性)

ほか、たくさんのご感想をありがとうございました。
頂きましたご感想につきましては、今後の参考とさせていただきます。

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終演して、湯浅譲二さんを囲んで

写真:田澤純