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【重要なお知らせ】

2024-02-10 更新

小澤征爾水戸芸術館館長ご逝去のお知らせ

 指揮者の小澤征爾水戸芸術館館長が、2月6日に心不全のためお亡くなりになりました。
 小澤征爾館長は開館当初より水戸室内管弦楽団の音楽顧問を務めてくださり、吉田秀和初代館長がご逝去された後、水戸芸術館の館長に2013年4月に就任いただきました。
 就任以来、水戸芸術館の運営の大きな特色となっている、専属楽団・劇団の設置、自主企画を中心とする事業展開を実施するとともに、水戸室内管弦楽団の子どものための音楽会や楽団員によるセミナー、楽器クリニックを積極的に開催するなど、芸術館の活動が多くの市民にとって、より身近で親しまれるものになるよう努めていただいてきました。
 これからも、当館は、「音楽、演劇、美術を身近なものに」という小澤館長の想いを忘れずに、多くの皆さんに楽しんでいただけるような事業を開催してまいります。
 これまでの小澤館長の当館に対する長きのご貢献に改めて感謝申し上げますとともに、心からご冥福をお祈りいたします。
 
2024年2月10日
公益財団法人水戸市芸術振興財団

>訃報【PDF】
 

 



 小澤征爾水戸芸術館長の突然のご逝去の報に接し、驚きとともに痛惜の念でいっぱいです。
 小澤様は「世界のオザワ」として、長い間、音楽界の最高峰におられる方で、ボストン・ウィーン・松本などで活発に指揮活動を続ける中、水戸芸術館の館長として、2013年の就任以来、先頭に立ってその運営や芸術・文化の創造と発信にご尽力いただきました。
 吉田秀和初代館長が亡くなられた後,館長への就任をお願いしましたところ,快くお引受けいただいたことをありがたく思います。
 その功績として、小澤様の卓越した才能や人的ネットワークにより、吉田秀和初代館長と一緒に創設した水戸室内管弦楽団(MCO)のヨーロッパ公演の実施やMCOを指揮したCDは16枚を数えるなど、水戸芸術館を日本はもとより世界レベルの芸術・文化の発信拠点となるまでに育てていただきました。
 また、子どもたちに本格的に音楽に親しんでもらおうと、2004年から毎年、「MCO子どものための音楽会」を開催するなど、館の活動が市民に身近に感じるようにも努めていただきました。
 偉大なる指導者を失った今、私どもとしては、小澤様のご遺志を受け継ぎ、水戸芸術館のさらなる発展に努めてまいります。
 心からご冥福をお祈り申し上げます。
 
水戸市長  高橋 靖
 

 音楽を通じて芸術のすばらしさ、生きる喜びを多くの人に提供し、世界中で最も親しまれた日本人の小澤征爾水戸芸術館館長がお亡くなりになり、改めてその存在の大きさを感じています。
 吉田秀和前館長とともに創設していただいた水戸室内管弦楽団は、チェロのロストロポーヴィチさんを独奏者に招いた1990年の旗揚げ公演から世界のトップレベルの内容で聴く者すべてを圧倒しました。それ以降、楽団は112回の定期演奏会を開催していますが、その演奏に触れることは私にとって人生の喜びであり、まさに生きている証となるものであります。
2013年に館長にご就任いただき、吉田前館長が尽くされてきた水戸市の芸術文化の高揚とともに、水戸から世界に向けた活動の発信を図ることはもとより、音楽・演劇・美術各部門の事業が市民にとってより身近なものになるよう努めていただきました。
今後も当財団は、小澤館長の「芸術をより身近で親しまれるもの」にするという理念を引き継いで、水戸芸術館の運営のより一層の充実を図ってまいります。
これまでの小澤館長のご功績に改めて感謝申し上げます。
心からご冥福をお祈りいたします。
 
2024年2月11日
公益財団法人水戸市芸術振興財団
理事長 福田 三千男
 

 子どものころから一緒に学び、ずっと音楽仲間だった小澤征爾さんが亡くなり、言いようのない悲しみに暮れています。
 小澤さんは我々の誇りであり、水戸室内管弦楽団の演奏会で共に素晴らしい時間を過ごしてきました。通常、指揮者はオーケストラの楽団員が席に着いた後、最後にステージに登場しますが、小澤さんは水戸では楽団員にまじって一緒に入っていきました。これこそ小澤さんの水戸での音楽づくりのスタンスで、ボストンやウィーンで音楽監督を務めるなど、本当に世界の頂点に立っている偉大な指揮者であるのに、まったくそんな素振りを見せることはなく、私たち楽団員と同じ目線で音楽に向かい、ともに悩み、ともに喜んできたというのが小澤さんと水戸室内管弦楽団の30年以上の歩みです。私たち楽団員は本当に幸せだったと思います。
 今は心からありがとうございました、ゆっくり休んでくださいと伝えたいです。
 
水戸室内管弦楽団 楽団長 堀 伝
 

>小澤征爾水戸芸術館館長と水戸室内管弦楽団との歩みを振り返る展示