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    2026-06-18 更新

    【茨城新聞・ATM便り】6月18日付の記事を掲載しました~ちょっとお昼にクラシック 児玉麻里&児玉桃~

    茨城新聞で水戸芸術館音楽部門が月1本のペースで連載しているコーナー「ATM便り」。6月18日掲載の記事を転載します。
    今回は、通年で開催している「ちょっとお昼にクラシック 児玉麻里&児玉桃~千紫万紅 ピアノ・デュオ~」に関する記事です。

    演奏会は、7月2日(木)、13時30分開演。
    出演は、児玉麻里、児玉桃(ピアノ)です。
    チケットは、【全席指定】1,500円(カップオン サザスペシャルブレンド1枚付き)。
    皆さまのご来場をお待ちしております。


    オケに匹敵 音の世界

     平日の昼下がりに、気軽にクラシック音楽の生演奏をお聴きいただいて、大好評をいただいている「ちょっとお昼にクラシック」シリーズ。7月2日の公演には、たいへんな豪華版で、国際舞台の第一線で活躍するピアニストで姉妹の児玉麻里さんと児玉桃さんが、出演し、ピアノ・デュオの魅力を伝えてくれます。
     姉の児玉麻里さんは、14歳の時に最年少、最優秀でパリ国立高等音楽院に入学。同音楽院を修了後すぐにロンドン・フィルハーモニー管弦楽団とバービカン・センターで共演。以来、ヨーロッパ、アメリカ、日本、アジアで演奏活動を展開して名声を博している名ピアニストです。一方、妹の児玉桃さんは、小澤征爾・水戸芸術館前館長の指名により2008年の水戸室内管弦楽団の第3回ヨーロッパ公演でソリストを務め、また、ドビュッシーのピアノ音楽をテーマにした演奏会シリーズなどで、当館の様々な公演にご出演いただいています。また、昨年の第19回ショパン国際ピアノ・コンクールでは審査員も務めて、大きな話題となりました。
     そんな2人が水戸公演のために選んだプログラムは、色彩豊かでエネルギッシュなバレエ音楽の名作群です。まずは、チャイコフスキーの〈白鳥の湖〉と〈くるみ割り人形〉からの抜粋です。若き日のドビュッシーが1880年に4手ピアノのために編曲した〈白鳥の湖〉の3つの踊りとラフマニノフやスクリャービンらの師であるロシアの作曲家アレンスキーが1892年に2台ピアノのために編曲した〈くるみ割り人形〉からの2曲が取り上げられます。
     そして、今回の演奏会のメインとなるのが、ストラヴィンスキーの〈春の祭典〉です。この作品は20世紀を代表する管弦楽曲として、音楽史の1ページを輝かしく飾っています。〈春の祭典〉の最大の革新性は、リズム法の拡大です。西洋芸術音楽では、3拍子、4拍子というような規則的な拍節に従って創作が行われてきました。そのリズム法にまったく新しい光を投げかけたのが、〈春の祭典〉でした。そして、ストラヴィンスキーは4手ピアノ版も自ら手掛けており、今回はその版が2台ピアノのスタイルで演奏されます。
    オーケストラにも匹敵する音世界が繰り広げられるピアノ・デュオを、豪華な2人の演奏でお楽しみください。

     
    水戸芸術館副館長・中村 晃