オルガン・レクチャーコンサート Vol.1
オルガン潜入捜査
2020年10月16日(金)、17日(土) 両日18:30開場 19:00開演
たった1人でオーケストラに匹敵する多彩な音色を出すことができ、「楽器の王様」とも呼ばれるオルガン。このオルガンにまつわるお話とともに、本格的な演奏もお楽しみいただける新シリーズ「オルガン・レクチャーコンサート」を始動します。コーディネーターはオルガニストの室住素子さん。第1回は「オルガン潜入捜査」と題し、室住さんのお話と演奏、そして当館のオルガンを製作したオルガンビルダーの松崎譲二さんの解説も交え、楽器とオルガン音楽の内部へと潜入していきます。
講師・室住素子さんよりメッセージ
いよいよ、オルガン・レクチャーコンサートがシリーズで始まります。その第1回目は、まず楽器としてのオルガンをとりあげます。演奏台周辺の鍵盤や音色(ストップ)も多彩ですが、オルガン内部に入り、梯子を上っていきますと、形も長さもまちまちなパイプ群が林立する様には圧倒されます。今回はカメラが内部に潜入し、その一部始終をスクリーンに映し出し、オルガンビルダー松崎譲二氏の解説もいただきます。題して「オルガン潜入捜査」、初めてのチャレンジです。
また、後半では、オルガン音楽の内部へ潜入します。何しろ、音楽の中にさらっと讃美歌が入っている事も多く、歌詞の意味も重要です。曲によっては、亡くなった友人の死を悼み、名前の綴りを音符化して、音楽に編み込んだりしています。知らないで聞いても美しいですが、知ってから聞くと、作曲家の悲しみに深く共感することがあります。皆様もどうぞご一緒に、オルガンの内部を覗き込んでみてください。
【コーディネーター・講師・演奏】室住素子(オルガニスト)
【解説】松崎譲二(オルガンビルダー)
【プログラム】
[第1部]オルガンの内部に潜入!
●演奏台をクローズアップ
●カメラがオルガン内部に潜入
●特別な音色の紹介
[第2部] オルガン音楽の内部に潜入!
● J.S.バッハ:コラール前奏曲〈我ら悩みの極みにありて〉BWV641
タイトルは暗いのに、なぜ曲は明るいのか?
● メンデルスゾーン:オルガン・ソナタ 第3番 イ長調 作品65-3
低音に潜むマルティン・ルターの讃美歌とその意味
●デュリュフレ:アランの名による前奏曲とフーガ 作品7
アランとは何者?その名前を音楽に編み込んだ方法とは
●ギルマン:ヘンデルの「頭をあげよ」による行進曲
何に向かって「頭をあげよ」といっているのか、旧約聖書の中の天空の情景をひもとく
本公演は両日ともチケット販売予定枚数を終了いたしました。キャンセル券が生じた場合、その都度 WEB・電話・窓口にて販売いたします。