
©Josep Molina
アンドレアス・シュタイアー
Andreas Staier
Piano
プロフィール
ドイツのゲッティンゲン生まれ。ハノーヴァーとアムステルダムでピアノとチェンバロを学び、1983年から86年までムジカ・アンティクァ・ケルンのチェンバロ奏者として活躍した。その後ソロ活動に専念、フォルテピアノとチェンバロのスペシャリストとして国際的に活躍している。80年代初頭のデビュー当時は、チェンバロとフォルテピアノを弾くにもかかわらず、「バックハウスやケンプ以来の、ドイツ音楽を代弁するピアニスト」と賞され、彼の大いなる才能が注目された。その後も真摯に自らの芸術を極め、今や「巨匠」への道を着実に歩む数少ない実力者として広く認められるところとなった。
ソロ活動に加えて、リート伴奏、室内楽奏者としても、アンネ=ゾフィー・フォン・オッター、ペドロ・メメルスドルフ、アレクセイ・リュビモフ、ジャン=ギアン・ケラス、クリストフ・プレガルディエンなど、世界的ソリストとの共演も多い。
チェンバロ、フォルテピアノ、モダン・ピアノと、作品の時代に合わせた鍵盤楽器を巧みに弾きわけ、オーケストラのソリストとして、コンチェルト・ケルン、フライブルク・バロック管弦楽団、ベルリン古楽アカデミー、シャンゼリゼ管弦楽団などと欧米各地で共演している。
2015年5月にはサントリーホールにてエイヴィン・グルベルグ・イェンセン指揮の読売日本交響楽団とモーツァルトのピアノ協奏曲第17番を共演。同年12月にはいずみシンフォニエッタ大阪との共演でモーツァルトのピアノ協奏曲第27番で弾き振りした。
CDはドイツ・ハルモニア・ムンディを中心に数多く録音し、『バッハ:ゴルトベルク変奏曲』(2011年度レコード・アカデミー賞大賞銅賞・器楽曲部門)、『ベートーヴェン:ディアベリ変奏曲』(2012年グラモフォン年間最優秀アーティストにノミネート)等が世界各地で高い評価を得ている。
水戸芸術館では1998年水戸室内管弦楽団第36回定期演奏会(ライナー・クスマウルとメンデルスゾーンの協奏曲を共演、モダン・ピアノを演奏)、2006年リサイタル(フォルテピアノを演奏)に出演している。
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