店村眞積 ヴィオラ・リサイタル
2022年11月12日(土) 15:30開場・16:00開演
日本を代表するヴィオラ奏者であり、水戸室内管弦楽団メンバーとしてもおなじみの店村眞積さんがこの秋、リサイタルを開きます。店村さんのヴィオラと言えば、あの音。あの深い情感を湛えた音。ここにしかないという音楽の核心にあたたかな眼差しをそそぐ音。ソリストとして、室内楽奏者として、あの音に刻み込まれたすべてを表現できるようなリサイタルをと店村さんにお願いし、提案されたのがこのオール・ブラームス・プログラムです。
前半は、これまでに店村さんと多くの時間を共有してきた練達のピアニスト練木繁夫さんと、枯淡の味わいをもつ晩年のソナタ2曲。後半は、店村さんが心からの信頼を寄せる弦楽器奏者たちと、若々しい情熱がほとばしる弦楽六重奏曲。秋の深まりが、店村さんのヴィオラの音と、ブラームスの室内楽を、実り豊かに演出してくれることでしょう。
【共演】
練木繁夫(ピアノ)、フェデリコ・アゴスティーニ(ヴァイオリン)、中村静香(ヴァイオリン)、
村上淳一郎(ヴィオラ)、上村昇(チェロ)、山本裕康(チェロ)
【曲目】
《オール・ブラームス・プログラム》
ヴィオラ・ソナタ 第1番 ヘ短調 作品120の1
ヴィオラ・ソナタ 第2番 変ホ長調 作品120の2
弦楽六重奏曲 第1番 変ロ長調 作品18

© MeisterMusic, 米田泰久
店村眞積
Mazumi Tanamura, Viola
ヴィオラ
プロフィール
桐朋学園大学を経て、イタリアに渡り、P.ファルッリに師事。その後指揮者R.ムーティに認められ、フィレンツェ市立歌劇場首席ヴィオラ奏者となる。ジュネーヴ国際音楽コンクールヴィオラ部門第2位入賞。
これまでに読売日本交響楽団ソロ・ヴィオリスト、NHK交響楽団ソロ首席ヴィオラ奏者を歴任。ソリストとして読響、N響、東フィル、札響、パイヤール室内管などと共演。小澤征爾の信頼も厚くサイトウ・キネン・オーケストラ、水戸室内管弦楽団のメンバーでもある。「ヴィオラ・スペース」への出演はもとより、日本を代表するヴィオラ奏者として、室内楽やソロの分野でも幅広い活躍を展開し、CD録音も多数。また2021年3月マイスター・ミュージックより新譜「アート・オブ・ヴィオラ」をリリース。
現在、京都市交響楽団ソロ首席ヴィオラ奏者、東京都交響楽団特任首席ヴィオラ奏者。東京音楽大学教授、桐朋学園大学非常勤講師として後進の育成にも力を注いでいる。第30回有馬賞、令和2年度京都市文化功労者受賞。
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© 大窪道治
練木繁夫
Shigeo Neriki, Piano
ピアノ
プロフィール
1976年バイエニアル、79年スリー・リヴァーズ・ピアノ・コンクール第1位。これまでにボストン響、シカゴ響、ピッツバーグ響、ワシントン・ナショナル響、フランス放送管、N響などと共演。またチェロの巨匠シュタルケルとともに世界各地を公演し、絶賛を浴びる。81年から2015年までインディアナ州立大学で教鞭をとった。現在、桐朋学園大学名誉教授。
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フェデリコ・アゴスティーニ
Federico Agostini, Violin
ヴァイオリン
プロフィール
イタリア・トリエステ生まれ。16歳でカルロ・ゼッキ指揮でモーツァルトの協奏曲を弾いてデビュー。1986年から伝説的な「イ・ムジチ合奏団」のコンサートマスターを務めたほか、ソリストとして世界各地で活躍。ドイツ・トロッシンゲン、米国・インディアナ、イーストマン各音楽大学にて教鞭をとった後、現在、愛知県立芸術大学、及び洗足学園音楽大学の客員教授を務める。
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© Akira Muto
中村静香
Shizuka Nakamura, Violin
ヴァイオリン
プロフィール
桐朋学園大学卒業。第52回日本音楽コンクール第1位。1994年から99年までベートーヴェンのソナタ全曲連続演奏会を開催。N響をはじめ主要オーケストラと共演するほか、隔年で自主リサイタルを開催。ヴィオリストとしても活躍している。現在、桐五重奏団、水戸室内管弦楽団、サイトウ・キネン・オーケストラのメンバー。東京音楽大学准教授、フェリス女学院大学非常勤講師。
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村上淳一郎
Junichiro Murakami, Viola
ヴィオラ
プロフィール
桐朋学園大学にてヴィオラを店村眞積、室内楽を山崎伸子、ゴールドベルク山根美代子に師事。トリエステ国際コンクール第1位、ヴィットリオ・グイ国際コンクール第1位。2009年末よりケルン放送交響楽団ソロ・ヴィオリスト。ライプツィヒ・ゲヴァントハウス管、バイエルン放送響、バンベルク響等で客演首席奏者として活躍。2021年10月よりNHK交響楽団首席ヴィオラ奏者。
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上村昇
Noboru Kamimura, Violoncello
チェロ
プロフィール
1975年、京都市立芸術大学卒業。77年、第46回日本音楽コンクール第1位。第6回カサド国際チェロ・コンクール優勝。98年、豊嶋泰嗣、矢部達哉、川本嘉子とアルティ弦楽四重奏団を結成。ソリストとして、室内楽奏者として幅広く活躍。京都市立芸術大学名誉教授、桐朋学園大学特任教授、大阪音楽大学特任教授、京都市文化功労者。日本演奏連盟正会員。水戸室内管弦楽団メンバー。
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山本裕康
Hiroyasu Yamamoto, Violoncello
チェロ
プロフィール
桐朋学園大学卒業。第56回日本音楽コンクール第1位ほか、受賞歴多数。1990年より東京都交響楽団首席奏者、94年より広島交響楽団客演ソロ奏者、97年より2019年まで神奈川フィルハーモニー管弦楽団首席奏者。サイトウ・キネン・オーケストラ、宮崎国際音楽祭に毎年参加。現在、京都市交響楽団特別首席奏者、東京音楽大学専任講師、東京藝術大学非常勤講師。
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