- 美術
2015-11-21 更新
3.11以後の建築 オープンしました!

みなさんこんにちは
てら坊です。
水戸芸術館現代美術ギャラリーでは、「3.11以後の建築」展が先週土曜日にオープン致しました。
今回の建築展は、金沢21世紀美術館からの巡回展です。
観たくても金沢ちょっと遠いなぁ~、、、と見逃した方は必見です。
巡回展とはいえど、水戸芸仕様にアップグレードしております。
3.11から日に日に時は進行しますから、それに伴って建築の考え方も少しずつ更新されます。
建築展といいますと、建物をどのようなかたちにする(デザインする)のかということをまず頭に思い浮かべる思います。ましてや「3.11以後の建築」と耳にすると、いかに地震に強い建物を造るか、火災に強い建物をつくるかとか、津波対策がある建物を建てるとか、そういった事柄が思い浮かぶことだと思います。しかし「3.11以後の建築」展は、単にそういった建物の具体的な最新の構造や仕組みだけに焦点を当てた展覧会ではありません。
その土地に暮らす人たちには何が必要なのか、どんな素材を使って建物を建てるべきなのか、街づくり、コミュニティーづくり、エネルギーの利用など、3.11を発端とし建築を取り巻く様々な事柄をデザイン・考案した事物、または3.11以前から行われていた考え方をクローズアップした事物、それが今回の展覧会の主な内容となっております。
伊東豊雄+乾久美子+藤本壮介+平田晃久+畠山直哉 陸前高田「みんなの家」
この展覧会を観てみると、3.11以後の建築という名の展覧会にはなっていますが、この内容は日本に住む全ての人がこれから直面するであろう、するかもしれない問題に焦点をあて、それぞれ1つの答えを提起しているように思えます。
出展建築家の、三分一博志の「犬島精錬所美術館」や日建設計の「逃げ地図」などは被災地だけではなく、私たちが住む街のエネルギー利用や避難経路など重ねて考えさせられます。
是非とも「3.11以後の建築」展お越し下さいませ。