- 美術
2015-11-25 更新
「『3.11以後の建築』のその後」 五十嵐太郎 × 山崎亮

11月23日 勤労感謝の日でしたね。
水戸芸術館では「3.11以後の建築」展の関連企画
「『3.11以後の建築』のその後」が開催されました。
トーカーは今回の展覧会のゲストキュレーターであります、五十嵐太郎さんと山崎亮さんです。
「その後」ということで、この建築展について、そしてこれからの建築、建築家の役割について、お互い語る流れでトークは進みました。
先着80名の会場は満員御礼。立ち見の方もちらほらいらっしゃいました。
対談は、展覧会にまつわる面白話しもありつつ、建築について熱く語られる場面もありつつと、聴いていて興味が尽きない、よいトークでした!
最後の質問コーナーでは、トークに夢中にさせられただけあり、地元で建築関係の仕事をしていらっしゃる方や、街づくりを考えている方など、時間をオーバーしてもお二人への質問はつきませんでしたよ。
建築展を観ていててら坊は、様々な建築家の活動があり、建築家=建物を考える人という理解はほんの一部でしかないのだな。ということは理解したましたが、これから建築・建築家が担っていく役割とはどういう事象があるだろうと思っていました。
そんな疑問もトークの中では少し話されていましたよ。
山崎さんは介護の現場のことを例に挙げ(てら坊の理解の範疇です。間違っていたらゴメンなさい。)、自分たちが施設で介護される身になった時、今あるような施設で幸せに過ごせるのであろうかと。今と同じように民謡を歌ったり、お遊戯したりすることでいいのだろうかと(よいかたもいるとは思いますが、、、)。もっと介護の現場にデザインが入って来てもいいのではないだろうか?そのような時に建築家が介護施設という場所をつくりあげる際に入ることもあるのでは?というようなお話だったきがします、、、。
てら坊もひいおばあちゃんが入居していたいわゆる老人ホームのことや、ちょっと見学したことのあるサービス付き高齢者住宅(場所によってはめちゃめちゃシャレ乙なところもありはしますが)を思い出し、なんだかちょっと閉鎖感があって息苦しかったなぁという覚えがあります。
もしかする建物の問題かもしれません。しかしそれだけではないと思います。
建築展の入り口、山崎さんが挨拶文で書かれていますように、「『どうデザインするか』よりも『何をデザインするか』」という現実・現状に即した建築の役割がもしかすると今様々な場所に求められているのかもしれませんね。