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2015-07-04 更新
「水戸の街に響け!300人の《第九》」練習のおともに♪

前の記事に書きましたが、水戸芸術館では現在、「水戸の街に響け!300人の《第九》」のコーラス参加者を募集しています。
「やってみようかな……」とお考えの方から、お電話などでご質問をいただくことがあります。
ときどきいただく質問のひとつは、
「楽譜はどうしたらいいですか?」
でしょうか。
「水戸の街に響け!300人の《第九》」では、カワイ出版刊の『交響曲第九番第四楽章“合唱”』を使っています。
定価は540円(税込)。水戸芸術館ミュージアムショップ「コントルポアン」でお取り扱いしておりますし、お近くの楽器店やインターネットでもお買い求めいただけると思います。
この楽譜には、歌詞の逐語訳や全訳、演奏にあたっての注意点なども細かく書かれていて、《第九》のコーラスに挑戦したい、という方には、とても使いやすいのではないかと思います。
さきほどコントルポアンに行って見てきましたら、現在コントルポアンで売っている楽譜は、2015年5月発行で、「改訂新版第68刷(通算第111刷)」と書かれていました。
第1刷は1966年(!)の発行だそうです。
ということは、ほぼ半世紀のあいだ、使われ続けて、増刷され続けてきたわけですね。
111刷って、すごい……!
《第九》の楽譜はほかにも沢山出版されていますが、たとえば、練習中に合唱指導の先生から、
「では、52ページの下の段の5小節目から……」
と言われたとき、別の楽譜ではページ割りも違いますから、あたふたしてしまいますよね。
そんな理由もありまして、「所定の楽譜をご用意ください」とご案内しています。
コーラス参加者の方には、所定の楽譜をご用意いただいて、「初回の練習(今年は9月13日)までに、可能な範囲で音取り練習とドイツ語読みの練習をしてきてください」とお願いしています。
そうは言っても、ドイツ語って難しいです。
「ドイツ語をどうやって勉強したらいいですか?」
という質問をいただくこともあります。
そこで、コーラス参加者の方には、発音をカタカナで書いた歌詞カードをお配りしています。
これは、水戸の《第九》の合唱指導と本番の指揮を長年務めてくださった鈴木良朝先生が作ってくださった資料です。
言ってみれば、「虎の巻」??
ただし! その資料のなかにも書かれているとおり、ドイツ語本来の発音はカタカナの発音とは違います。カタカナでは書き表しにくい発音もあります。
そういうところは、9月からの合唱練習で少しずつドイツ語らしい音に直していきますので、カタカナはあくまで目安と考えてくださいね。
きれいな発音で歌えるように、みんなでがんばりましょう!
それからもうひとつ、練習の強い味方! 《第九》の練習のために、個人練習CD『第九をうたおう』(発売元:シド音楽企画)も出ています。こちらは2,400円(税込)。
このCDには曲の部分ごとに、発音を勉強するための歌詞の朗読、それから音取り練習用にパート別の演奏が収録されています。
こちらも水戸芸術館ミュージアムショップ「コントルポアン」のほか、楽器店やCDショップなどで入手できます。