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2015-09-29 更新
プロムナード・コンサートEXTRA エントランスホールでパーカッション!

エントランスホールでおなじみのパイプオルガン・プロムナード・コンサートの番外編、「プロムナード・コンサートEXTRA」は、春夏秋冬の年4回ペースで開催しています。
今日、9月26日(土)に、今年度2回目のコンサートを開催しました。
「パイプオルガンの演奏もいいけど、たまには違う楽器も聴きたいな」
というご要望にお応えして始まったこのシリーズ。毎回、さまざまな器楽や声楽を取り上げています。
今回のご出演は、一昨年の吹奏楽アンサンブルコンテストの全国大会で金賞を獲得し、昨年には水戸芸術館の「茨城の名手・名歌手たち 第24回」にも出演した、Esprit Libre ensemble(エスプリ・リーブレ・アンサンブル)。
茨城大学出身の根本彩生さん、小島あいさん、塙愛梨さんの3人が結成した打楽器グループです。
今回はマリンバ2台とグロッケン1台を使った三重奏をお届けしました。
エントランスホールで、こういった鍵盤打楽器を使ってコンサートを行ったのは、たぶん、水戸芸術館開館以来初めてではないかと思います。
石の床と石の壁でできたエントランスホールで、打楽器を叩いたら、ウワンウワンと響き過ぎてしまうんじゃ……? という心配もありましたが、なにごとも、やってみなきゃわかりません!
事前に行ったリハーサルで、フツウに楽器を設置して演奏していただいたところ……
……たしかに残響は多いのですが、ウワンウワンと響きすぎて音がぼやけてしまうほどではなく、これならこの演奏位置で本番もやれるのでは、ということになりました。
演奏場所はパイプオルガンの下。
ちなみに別の場所でも試奏していただいています。
これはエントランスホールの西側、パイプオルガンに向かい合うような位置で試奏していただいたときの写真です。
条件としてはほとんどかわらないように思えるのですが、音を聴いてみると結構違った響きになるのが、オモシロイところでもあり、オソロシイところでもあります。
そうしたリハーサルを経て臨んだ9月26日(土)の本番。
雨の予報が出ていましたが、幸運にも雨は降らず、現代美術ギャラリーの「カフェ・イン・水戸 R」や市内小中学生による花の絵の展覧会、広場のアートタワーマーケットで、水戸芸術館は賑わっていました。
こういう活気のある雰囲気のなかに、打楽器の元気なサウンドはぴったりですね!
プログラム
高橋宏樹:アマンド・ショコラ
追栄 祥:時雨 ~3人の打楽器奏者による~
フォード:アフタ・ステューバ!
13:30~の回では、2曲目の作曲者・追栄祥さんも客席にいらっしゃり、短いトークもありました。
Esprit Libre ensembleの十八番といえば、フォード作曲の〈アフタ・ステューバ!〉。
1台のマリンバを3人で演奏する作品で、鍵盤だけでなく、マリンバの側板を叩いたり、共鳴管をこすったり、いろんな演奏法が出てくる楽しい曲です。
Esprit Libre ensembleの3人は、この曲で、アンサンブルコンテスト全国大会金賞を獲得したのでした。
楽器の周りを動き回ったりもする、アクロバティックな曲。
演奏する3人の息はぴったり。見よ、この揃った腕の角度!
アンコールは、チャイコフスキーの〈花のワルツ〉。
エントランスホールに飾られた子どもたちの花の絵と美しく調和する選曲でした。