2015-11-28 更新
第25回 吉田秀和賞 贈呈式

去る11月20日に、館内会議場にて「第25回 吉田秀和賞 贈呈式」を行いました。
これは水戸芸術館開館時に設立された賞で、音楽・演劇・美術などの各分野で優れた芸術評論を発表した人に対して贈られるものです。
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『後美術論』 椹木野衣 著
審査委員の磯崎新さん、片山杜秀さんの協議を経て、
今回の受賞作品は椹木野衣さんの『後美術論』に決まりました。
おめでとうございます。
もちろん本書は館内ミュージアムショップで販売中です!
ぜひお手に取って読んでみてくださいね。
さて、ここまで読んでいただいた方であれば、
この賞の贈呈式に出席される方々が各界の著名人ばかりで、
ただの館内職員の私がなぜか緊張してしまうことが想像に難しくないことでしょう。
だってすごい人ばっかり来るんですもの!
絶対ヘタな失敗は出来ないわ!

磯崎新 審査委員(右)より、椹木野衣さん(左)へ賞状が授与されました。おめでとうございます!

片山杜秀 審査委員による祝辞の様子。軽妙かつ大胆な語り口で、受賞作品について解説していただきました。
吉田秀和賞の贈呈式では、
受賞者挨拶の際、作品について30分程度の時間をかけてキッチリとした講義をしていただいております。
今回も椹木先生に、オノ・ヨーコさんを切り口とした”後美術論エクストラ”といった感じのお話をしていただきました。

受賞者挨拶を行う椹木野衣先生。
たびたびジョン・レノンの「イマジン」に言及され、
想像することと美術や芸術の関係を解説していただきました。
『Don’t Follow the Wind』という「鑑賞できない展覧会」のお話も大変興味深かったです。
http://www.dontfollowthewind.info/
そう言えば、2011年の大震災の少し後に、
吉田秀和前館長が館職員全員を集めてお話をされたときにも、
「芸術は人の想像力を豊かにするものだ」とおっしゃっていたことを思い出しました。
贈呈式の様子は、もしかすると近日中に水戸芸術館のYouTubeチャンネルで公開するかもしれません。
椹木先生のファンの方、現代美術好きの方は見逃せませんよ!
お楽しみに!