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【重要なお知らせ】

  • 美術

2016-01-29 更新

アート・ミーツ・シネマ/ブンシツ祭!!!

みなさまこんにちは
23,24日の週末にギャラリーで行われましたイベントの様子お伝えいたします。

まず23日に行われましたアート・ミーツ・シネマ「だれも知らない建築のはなし」の様子です。
映画上映の後、ゲストであります石山友美監督のトークが行われました。

作品が専門的な分補足の様なかたちで始まったトークですが、映画を鑑賞した方々からは
現在の建築事情、ぶち当たっている問題等絡めた具体的な質問、意見が飛び交いました。

てら坊はこの映画で、水戸芸術館を設計した磯崎新氏の日本における建築家としての偉大さを再認識することとなりました。
日本の建築家が世界で活躍できるよう基礎を築き上げた、といっても過言ではない活躍を考えますと
何気なく見ています水戸芸のタワーもスカイツリーのように大きく感じるのであります。

今週31日(日)の『未来をなぞる写真家・畠山直哉』もどうぞよろしくお願い致します。
定員は50名、17:00-(開場16:30)となっております。料金が1200円です。
(展覧会鑑賞込みのチケットですと1800円と200円オトクになっていますので、「3.11以後の建築」展もぜひあわせてご覧下さい。)

チケット等詳細を知りたい方は下記からお願い致します。
http://www.mitotanpen.jp/art-meets-cinema-4.html

続いて翌日24日に開催されました「ブンシツ祭」の様子です。
果たしてちんころとは何であったのか、、、ご紹介しますね。


まずは「ちんころづくりWS」の様子です。
何やらカラフルな粘土が、、、とこれは粘土ではなく「しん粉(米粉)」が材料の団子で、食紅で色がついているようです。

これがちんころ

「ちんころ」とは、「狆(ちん)」という小型犬の別称らしく、「ころ」は子供を意味しているようです。つまりちんころとは小さい犬ということらしいですよ。

十日町の伝統工芸品であるちんころは、犬だけでなく干支にちなんで作られるそうです。
かわいいですね~。
てら坊は実際、しん粉の団子を触ってみましたがもーーっちもちで、耳たぶくらいの弾力がありましたよ。十日町に行った際は「ちんころ」要チェックですね。

この日はちんどん屋さんも来ていましたよ。
あれ、、、なんかいるぞ。

この子はネージュ君、十日町のゆるキャラのようです。
右は人です。左がネージュ君です。


手がモッフモッフしていてかわえがった~。
(この日雪が降ったのは、ほかでもないネージュ君の所行のようです。)

ブンシツ祭最後は、青木淳氏の講演会で締めくくられました。
もちろん、「3.11以後の建築」に出展中の作品について講演して頂きましたが
水戸芸建設時のお話、裏話が水戸芸で働いている身としましては、わくわく聴かせて頂きました。

水戸芸術館は上から見ると広場を囲うようにコの字型に、カチっと整理された配置が出来上がっています。しかし一棟だけ斜めに配置された建物がありますね。
みなさまなかなか入る機会はないかもしれませんが、「会議場」と呼ばれているところです。
主に展覧会のレセプションやトーク、講演会等に使われたりする場所(広場側の通り沿い、旧伊勢甚の向かい側)なのですが、、、、

なぜ斜め向きなのか!

その答えは、会議場の広場側のカーテンを開けると解決するのです。
もうわかった人もいるかもしれませんね。
多くは語りませんぞ。


青木さんが講演会でおっしゃっていましたが、どんな建築でも「完成はない」という言葉が印象に残りました。
今日決まっていたことが、明日は変更になっている(もちろん良い方向に)ということが何度も繰り返されながら25年前完成に至った水戸芸術館だったそうですが、建築として完成した今でも変更は続いているようにてら坊は感じます。

「3.11以後の建築」展のように、建築とは何なのかということを、視野を広げてみれば、
使う人や訪れる人の手によって建物が改修・修復され変わり続けていくということすらも、意味建築ということになり得るのではないでしょうか。
この水戸芸術館が今後、10年、20年を経てどのような建築として変化していくのかとても楽しみですね。