- 音楽
2016-09-06 更新
茨城の名手・名歌手たち 第26回 9組の「名手・名歌手たち」による音楽の饗宴

茨城ゆかりの優れた音楽家を紹介するオーディション企画「茨城の名手・名歌手たち」。
水戸芸術館の開館と同時に始まったこの企画は、今年で第26回を迎えました。
これまでにオーディションに合格した演奏家は、のべ300組以上。
今年も5月15日に開催したオーディションで9組が合格しました。
この9組の合格者によるガラ・コンサートを、10月1日に開催します。
いま注目の「名手・名歌手たち」による音楽の饗宴を、ぜひお楽しみください。
今回の司会は、オーディションの審査委員で水戸室内管弦楽団の元オーボエ奏者の宮本文昭さんが務めます。
今年のオーディションは、管楽器、打楽器、声楽、器楽アンサンブルを対象に審査が行われました。
管楽器部門の合格者は、オーボエの山田涼子さんとクラリネットの白石はるかさんのお二人。
演奏会では、山田さんはイタリアの天才オーボエ奏者パスクッリが作曲した難曲〈《椿姫》の楽しい思い出〉に挑戦。
他方、白石さんはイギリスの作曲家J. ホロヴィッツによる〈ソナチネ〉を披露します。
それぞれの楽器の音色の魅力と演奏者の高い技術をご堪能ください。
声楽部門では2007年以来、9年ぶりに男声の合格者が出ました!
テノールのチョン・キヒョン(鄭貴賢)さんが歌うロッシーニの〈踊り〉、バリトンの飯村泰志さんが歌うヴェルディの《リゴレット》より〈悪魔め、鬼め〉は、オーディションで審査委員たちに高く評価された作品です。ぜひご注目を。
女声は毎回激戦ですが、今年はソプラノで個性の異なるお二人が合格となりました。池田由紀子さんのやわらかな歌声と庄司奈穂子さんの透きとおった歌声。それぞれの持ち味を生かした表現をお聴き逃しなく。
器楽アンサンブル部門も個性の異なる2組が合格しました。
フルート、オーボエ、クラリネット、ファゴット、ホルンというオーソドックスな木管五重奏の編成のEnsemble Cinq Couleurs(アンサンブル・サンク・クルール)と、サクソフォン、トランペット、ピアノという比較的珍しい編成のTsukuvago(つくばーご)です。
打楽器部門の根本彩生さん(マリンバ)も、前々回の「茨城の名手・名歌手たち」ではアンサンブルのメンバーとして合格し、その後、アンサンブルで当館の「プロムナード・コンサートEXTRA」にもご出演くださいました。
ソロではどんな演奏を聴かせてくださるのでしょうか。
このように、「茨城の名手・名歌手たち」の合格者には、合格者による演奏会以降も、当館主催の様々な公演にご出演いただくことがあります。
来年からは地元の常陽銀行と協力して、水戸市の常陽藝文ホールを会場に「茨城の名手・名歌手たち 藝文コンサート」も始まります。
地元・茨城ゆかりの演奏家たちを、みんなで応援しましょう!
(『vivo』2016年10月号より。一部加筆)