オルガン・レクチャーコンサート Vol.3
バッハへの道 ~J.S.バッハに影響を与えた10人~コーディネーター:室住素子
2021年10月3日(日) 18:30開場 19:00開演
2020年10月にスタートしたオルガン・レクチャーコンサートシリーズ、第1回は「オルガン潜入捜査」で楽器としてのオルガンを、第2回は「廣江教授の謎解きファイル〜タイトルの秘密~」で音楽形式を取り上げました。第3回から、いよいよ歴史の流れに立ち入り、まずバッハ以前のオルガン音楽を取り上げます。
講師の椎名雄一郎さんは、水戸芸術館がオープンした頃は東京藝術大学の学生さんで、よくプロムナード・コンサートに弾きに来てくれました。当時から、彼の音楽性は抜きん出ていましたが、その後のコンクールでの活躍や、出版やCD、演奏や教育での活動には、目を見張るものがあります。それでいて、お話は楽しいです!
どうぞ皆様、お運びくださり、オルガン音楽をお楽しみ下さい。
コーディネーター 室住素子
講師からのメッセージ
「バッハは一日にしてならず」
音楽の父といわれるJ.S.バッハは、生涯のほとんどを中部ドイツで過ごしました。しかし、バッハの生まれ故郷中部ドイツの音楽の他、北ドイツ、南ドイツ、イタリア、フランスなどの音楽を吸収し、バッハの音楽は形作られています。ドイツにいながら各国の音楽を吸収できたのは、様々な音楽家、楽譜との出会いを通してでした。バッハの時代のドイツでは、宮廷でイタリア、フランスの音楽、教会ではルター派の伝統に基づくオルガン音楽が演奏されていました。今回のコンサートはバッハに影響を与えた音楽家10人に絞り、バッハがその音楽に触れた際の感動を、私たちも追体験し、その衝撃的な出会いとバッハの音楽との関係に迫っていきます。バッハ(ドイツ語で“小川”の意味)の音楽に流れ込む、多種多様な音楽をお楽しみいただければ幸いです。
椎名雄一郎
【講師・演奏】
椎名雄一郎(オルガニスト)
【曲目】
スヴェーリンク:いと高き神にのみ栄光 SwWV299
シャイデマン:キリストは死の縄目につながれたり WV3
ブクステフーデ:トッカータ ニ短調 BuxWV155
いざ来ませ、異邦人の救い主よ BuxWV211
ラインケン:フーガ ト短調
ベーム:前奏曲 ハ長調
ブルーンス:前奏曲 ホ短調
パッヘルベル:トッカータ ホ短調
フレスコバルディ:《音楽の花束》より〈聖体奉挙のためのトッカータ〉
グリニー:《オルガン曲集 第1巻》より〈ティエルス・アン・タイユのレシ〉
ヴィヴァルディ:ヴァイオリン協奏曲 イ短調 RV 522(J.S.バッハ編曲 BWV593)より 第1楽章