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2016-10-19 更新
茨城県北芸術祭に行ってきました!【海側:常陸多賀編】

みなさまこんにちは
少し肌寒くなってきましたがいかがお過ごしでしょうか?
てら坊は今話題の国際芸術祭であります、茨城県北芸術祭(海側)に行ってきましたので、少しご紹介しますね!
コースとしては常陸多賀から日立駅、シビックセンターそこからいっきに北上し五浦美術館を目指すというようなコースです。
朝は9時に水戸を出発しました。
常陸多賀に到着したのは10時過ぎ3連休の中日ということもあり、それなりに国道6号は混んでいました。
常陸多賀の展示会場は駅前の商店街です。
なので駅隣の有料駐車場に止めておけば楽々徒歩で回れるというような距離感です。1時間ちょっといましたが駐車料は200円くらいで安!!と思った思い出があります、、、。
さて本題の展示ですが、常陸多賀は展示会場がいくつもありましたのでいくつか割愛させていただき、てら坊オススメ!をご紹介いたします。(特にお子様連れにオススメです。)
駅を背にして左側を歩っていきますと、ひときは目を引かれますのが、中崎透さんの作品です。目を惹かれる理由は、このような作品だからです。
なんの看板かな?と思い見ると、ここに来る道中見たような文字が、、、
この看板は芸術祭が行なわれている6つの自治体名、昔市町村合併でなくなった市町村名が入ったライトボックスの看板インスタレーション作品です。看板のデザインは中崎さんがそれぞれの地名から受けたイメージでデザインしているようです。
なので、「あーわかるわかる大子ってこんな感じだよね〜」とか「常陸大宮ってなんで薔薇?」「里美、やっぱりか、、、」なんて友達や家族と話し合いながら鑑賞できて盛り上がります。
長年茨城に住んでいるてら坊にとっては、そんな会話の中でのイメージの違いや合致が面白く、印象やイメージはどんなところで植え付けられるものなんだろう?と考える作品でありました。
また茨城の県北に初めて来たという人にも、これから回るであろう地域のイメージをこの展示で膨らませて出かける、という導入としてもとてもいい展示だとてら坊は感じました。2階もあり、ボリューム満点です。
中崎さんの会場を後にし、そのまま道沿いを歩くと廃銀行があります。
1、2階が展示会場と成っていまして、1階がニットクリエイターの力石咲さん、そして同階の金庫では写真家の松本美枝子さんの展示が行われています。
そして2階が次にご紹介します藤浩志さんの展示です。
一緒に連れて行きました、うちの小坊主は、それまでグスングスンと泣いていましたが、この会場に来瞬間から夢の国に来たように目をキラキラさせフガフガ鼻息を荒くしていました、、、
と思って隣を見ると28にもなる大人も同じくフガフガしていました。
ということで、大人も子供も楽しめる展示になっています。
藤浩志さんの作品は、日常生活の中で日々廃棄される素材を収集し作品にするというものです。今回使われているもののほとんどは「おまけ」や「食玩」「フィギア」「ぬいぐるみ」のような素材を再利用した作品です。
こんなにも生産され廃棄されているものがあるのか、、、と恐ろしく、人間の業や欲なんかを恐ろしく思うのと同時に、一度用途を失ったものが再度作品として力を取り戻すこの空間は、とても魅力的です。
また藤さんの展示作品に触れられるというのも嬉しいです。
(全部が全部触れることができるわけではありませんが)
この黄色い熊で作られた犬は乗ることが可能で、親御さんとしても、「作品に我が子が触れてしまうんじゃなかろうか、、、」という不安も比較的に少なく鑑賞できるかと思われます。
廃棄されたぬいぐるみで制作された椅子にも座れ、撮影スポットの一つと言っても過言ないのでしょうか。
ちなみにてら坊はテンションが上がり、小坊主を若干無理やり乗せて写真撮りました。
ごめんよ、、、。
と常陸多賀2つの作品紹介だけで長くなってしまいました。
水戸芸術館では茨城県北とゆかりの深い作家、クリストとジャンヌクロードの展覧会を開催中です。1984-1991年に行ったアンブレラプロジェクトの記録展となっていますので、この県北と合わせて是非ともいらっしゃってくださいね!
きっと県北芸術祭と水戸芸を楽しむには、最低早足で1泊2日、可能であれば2泊3日がいいかと思いますよ。車は必須かも、、、。
次回は日立駅—五浦を紹介します。
もちろん山側にも行こうと思っています。